
この時期はプロ野球界で戦力外通告が行われるが、広島カープのそれは衝撃度の高いものだった。10月1日、矢野雅哉内野手、小園海斗内野手、前川誠太内野手、田村俊介外野手に来季の契約を結ばないと発表したのだ。
4人はいずれも今年に入ってから球団を震撼させた、いわゆる「ゾンビたばこ事件」への関与が疑われていた。
今年7月には写真週刊誌が、逮捕された薬物の売人と4人の、親密な関係をうかがわせる写真を報道。矢野と前川は7月30日に広島県警の家宅捜索を受けており、9月25日に医薬品医療機器法違反容疑で書類送検されたばかり。起訴、不起訴については明らかになっていないが、いずれにしても球団は「クロ」と認定して戦力外を通告した形だ。
「否定したいことは色々ある」「信頼がないと言われた」
4人はこの日、マツダスタジアム内の球団事務所に呼び出されて、契約を結ばない旨を通告された。
「事実ではないこともたくさんあり、否定したいことは色々ある」(前川)
「信頼がないと(球団から)言われた。仕方がない」(小園)
そう言ってうなだれるが、鈴木清明球団本部長はゾンビたばこに関する球団内での調査における4人の矛盾点を指摘。その上で「総合的に判断した」と説明した。
「だったら疑惑が出た段階で即契約を切ることもできたのに、シーズンが終わるまで待ったのはどう説明するのか」
そう言って首をかしげるのは球団OBだ。
「結局のところ、松田元オーナーの鶴の一声でクビを申し渡していることが露呈している。チームが低迷して観客動員が下がったままでは、そのうち球団経営に支障が出るから戦力外にしたのでしょうね」
カープファンには、トカゲの尻尾切りに映っているような気がしてならない。
(※引用元 Asagei plus)