広島が圧倒的な強さで首位を独走している。きょう1日の2位・ヤクルト戦(神宮)も8ー3で快勝して5連勝。優勝マジックを15に減らした。最短で今月11日にリーグ3連覇が決まる。
2位のヤクルトに13ゲーム差とぶっちぎりの独走。ここで再燃しているのが「CS不要論」だ。
「広島は2位に10ゲーム以上の差をつけて独走している。無条件で日本シリーズに出場するべき」、「興行としては盛り上がるかもしれないがペナントレースを軽視している。これで広島が昨季みたいにCSで敗退したら他球団のファンも複雑だと思う」とネット上で指摘する書き込みが少なくない。
独走VもCSの短期決戦は何が起きるかわからない。広島ファンの脳裏によぎるのが昨年の悪夢だ。
2位・阪神に10ゲーム差、3位・DeNAに14.5ゲーム差をつけてリーグ優勝を飾ったが、1勝のアドバンテージがあったCSファイナルステージでDeNAと戦って先勝した後にまさかの4連敗。「14.5ゲーム差」から過去にない下剋上を許して日本シリーズ進出を逃した。
今年も短期決戦で同様の下剋上が起きる可能性がないとは言えない。
短期決戦は投手力が鍵になる。広島はリーグ3位のチーム防御率4.11。大瀬良が14勝5敗、防御率2.32、ジョンソンが10勝2敗、防御率2.98と安定しているが、野村は6勝3敗、防御率4.38、岡田は7勝5敗、防御率4.54と先発陣の3番手以降が心許ない。
「2位に10ゲーム差以上をつけた場合は優勝チームのアドバンテージを2勝にするべき」などシステムの見直しを求める声もある。
一方で、「リーグ戦とCSは別物。短期決戦に勝ってこそ日本シリーズに出場するチームにふさわしい」、「CSで勝てないのは実力がないから」と現行のルールで続けるべきという意見も当然ある。
リーグ3連覇をほぼ手中にしている広島の「短期決戦」での戦いぶりも要注目だ。[文/構成:ココカラネクスト編集部]
(※引用元 CoCoKARA)