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石井コーチ退団へ、最も印象に残ったシーンは苦労人のプロ初安打

2017年10月8日

石井コーチ退団へ、最も印象に残ったシーンは苦労人のプロ初安打

広島・石井琢朗打撃コーチ(47)が、10月5日にマツダスタジアムで会見に臨み、今季限りで退団することを発表した。退団の理由は、東京で離れて暮らす家族の存在だった。

「一番の理由は家族です。『戻ってきてほしい』と。一番上は来年から高校生。家族5人そろって、ゆっくりできる時間がなくなってしまう。今を逃したらないかもしれない。そっちの後悔はしたくない」

2008年オフに横浜(現DeNA)の引退勧告を拒否し、広島へ。現役最終年の12年からコーチ兼任となり、引退後は内野守備走塁コーチ、16年からは打撃コーチとして、37年ぶりのリーグ連覇に貢献した。

内野守備走塁コーチとしては田中、菊池を「日本一のセンターラインに」と鼓舞し、ブレークに貢献。打撃コーチとしては通算2432安打をマークした現役時代の経験を基に徹底的な振り込みを課すと同時に個性を伸ばす指導に努めた。田中、菊池、丸、鈴木が球界を代表する選手にまで成長した。

「菊池は日本を代表する二塁手になった。田中もWBCに選ばれて球宴に出場した。最後の年に丸が最多安打、(田中)広輔が最高出塁率を手中にしている。凝縮された2年間だった」

そして、石井コーチが最も印象に残っているシーンはレギュラーシーズン最終戦となる1日のDeNA戦(横浜)。プロ8年目の26歳、庄司が右前へ放ったプロ初安打だという。

「あいつはキャンプで頑張るけど、終わる頃に『明日から2軍へ行ってきます』と。なかなか日の目を見ない選手。初ヒットを見られたのが一番うれしかった。たかが1本だけど、僕にとってはされど1本。最後にいいものをみせてもらった」

1、2軍分け隔てなく、人情味あふれる熱い指導でナインに慕われた石井コーチ。「昨年、成し遂げられなかった日本一という目標がある。それに向けて仕事を全うしようと思っている」。33年ぶりの日本一を胸に最後の恩返しが始まる。(柏村翔)

(※引用元 サンケイスポーツ

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