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中崎翔太は『無事是名馬』である、控え目な守護神の驚異的な安定感!

2018年9月16日

中崎翔太は『無事是名馬』である、控え目な守護神の驚異的な安定感!

シーズン途中から彗星のごとく現れたヘロニモ・フランスアにも、その座を譲ることはなかった。3連覇を目前とする今年の広島守護神は、中崎翔太であり続けた。

「無事是名馬」

競走馬を指して「能力が抜群に秀でていなくとも、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である」とする考え方を表した格言だ。競馬好きの中崎にピッタリな、中崎を表現する言葉としてしっくりくる。

首脳陣にとって、これほど頼もしい選手はいないだろう。

今季も当たり前のように投げ続けた。昨年まで2年連続60試合登板を記録し、ともに勝利の方程式を担った今村猛、ジェイ・ジャクソンは蓄積疲労からくる不調に悩まされ、二軍降格を味わった。

事実上の4年連続60試合以上登板

開幕からなかなか終盤の継投の形が決まらない中、最後の門番である中崎は1人、屋台骨を支えていた。ここまでチーム最多の59試合に登板(※数字は9月14日時点)。2年ぶりの60試合登板は時間の問題だろう。ただ、連続60試合登板は、実質4年連続の記録といってもいい。

昨年の公式記録には「登板数/59試合」と残る。ただ、これはペナントレースでの登板数のみ。クライマックス・シリーズのファイナルステージで3試合に登板しており、計62試合に投げたことになる。

4年連続60試合登板となれば、日本人投手としては巨人・山口鉄也の9年連続に続く数字だ。

登板数だけでなく、8月8日に史上30人目の100セーブを達成し、自身2度目のシーズン30セーブもクリア間近。シーズン無敗のまま、初のセーブ王のタイトル獲得へ邁進している。

万全でなくともコンスタントに

「無事是名馬」とはいえ、中崎は怪我と無縁の選手ではない。

実家が農家だったこともあり、米といもで大きく育った。小学6年生のときにはランドセルが肩幅に収まらず、1人リュックサックで登校していた。それくらい丈夫ではあるが、常にケガと向き合ってきた野球人生である。

’13年に血行障害を患い、同年オフには右手人さし指・中指の手術を行なった。今でもウォーミングアップ時には手袋を着用し、試合前後のマッサージは欠かさない。また昨年には腰痛を発症するなど、決して体が強いわけではない。

中継ぎやクローザーという酷なポジションで、万全な体調で臨める時期はごくわずか。毎年身を削りながら投げているようなものだ。それをカバーするため、様々な工夫と時間に心血を注いでいる。

それを間近で見ているのは、広島の中継ぎ主将の一岡竜司だ。「1年1年、体は違う。その中でザキはあれだけコンスタントに投げて、あれだけ抑えているのはすごい」と同じポジションで務める者だからこそ、分かる凄味がある。

自分は劣っていると思うからこそ

中崎本人は「他球団の抑えの人を見ても、僕は劣っていると思う」と認める。

だからこそ、日々の準備の重要性を理解し、徹底できているのかもしれない。

お酒もたばこもやらない。休日も球場に来て、有酸素運動や体のケアを丹念に行う。試合日も投手陣の中で最も早く球場に姿を見せ、試合後に球場を後にするのも遅い。シーズンが始まれば、入念な調整を繰り返す。1度の失敗がチームの勝敗に直結するポジションを長く務める投手だからこその自覚だろう。

今年、初めて開幕から一軍に帯同し続ける2年目のアドゥワ誠は間近で見てきた姿に驚きを感じたという。

「誰よりも早く球場に来て、バイクをこいだり、ストレッチしたり、ケアが徹底されている」

そんな背中を見て、アドゥワもウエートトレーニングを始めた。

毎回のように走者を背負っても

孤独な戦いを続けられる中崎。

「早く帰ったからといって特別やりたいこともありませんから。誰かとごはんに行っても気を遣うこともありますし」

あっけらかんと笑う豪快さに器の大きさを感じさせる。

それでも勤続疲労はピッチングに影響する。今年は本来の切れがなかなか戻らなかったし、「状態はあまり良くはないですね」と調子を隠そうとはしなかった。現状と向き合いながら、その中で最善を尽くしてきたのだ。

今シーズン登板した59試合中、1回以上を投げたのは56試合。そのうち1人も走者を出さなかったのは14試合しかない。毎回のように走者を背負い、ピンチを招いた。

見守るファンからするとヒヤヒヤさせられたかもしれないが、それでも29個のセーブを積み重ねられたのは、カープの総合力だけが理由ではない。継続し続ける安定感は、特筆に値するのだ。

「僕はひっそり、目立たないで」

中崎はプロ入り後、12試合の先発経験がある。ただリリーフ登板は入団2年目から積み重ねた登板数は297試合にも及ぶ。計315回1/3を投げ、防御率は2.22という数字は驚異的だ。10代のときからどんな役割もこなし、安定感を継続させられている何よりの証しといえるだろう。

広島の3連覇はもう目の前にある。

「僕はひっそり、目立たなくていいです」

いつもそう口にする控えめな守護神だけが、3年連続胴上げ投手となる可能性を持っている。実現すれば、史上2人目となる。

“三冠馬”誕生か。歓喜の締めくくりとともに、中崎は球史に残る名馬となる。(前原淳)

(※引用元 Number Web

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