ロッテが、今季フリーエージェント(FA)権を取得した選手の中で最大の目玉となる広島・丸佳浩外野手(29)の獲得に向け調査していることが12日、分かった。
FA宣言が前提だが、争奪戦必至の戦いに名乗りをあげる理由は、もちろん攻撃力の底上げにある。今季は前半こそAクラスを争ってきたが、夏場以降の失速は攻撃力の不足が大きな要因となった。井口資仁監督(43)は「打線は最大の補強ポイントのひとつ」としており、球団のバックアップは急務だ。
特に1試合を残しているもののチーム本塁打数78は、最下位に沈んだ昨季の95さえ下回り、リーグ唯一の2桁にとどまる。チーム最多は井上晴哉内野手(29)の24本(12日現在)。丸は今季リーグ2位の39本を記録し、97打点と勝負強さも兼ね備える。
球団関係者も「非常に魅力的な選手なのは間違いない」と明言。本拠地のZOZOマリンは両翼に「ホームランラグーン」を設置する改修工事中で、来季は本塁打の量産も期待できるだけに、丸の加入なら得点力は一気に上がる。
また、丸が千葉・勝浦市生まれで千葉経大付高の出身という“ご当地”選手で、熱いファンのサポートも口説き落とす材料になりそうだ。
丸の今季年俸は2億1000万円(推定)で、4年契約で総額20億円規模の高額な争いは避けられない。それでも球団は昨年の赤字を約6億円程度にまで縮小、今季は初の黒字化を目指しており勝負どころにきている。今オフの動きが、2年目の井口ロッテの命運を握る。
(※引用元 サンケイスポーツ)