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3年連続40回以上の逆転勝利も、投手陣は…データで今季を振り返る

2018年12月7日

3年連続40回以上の逆転勝利も、投手陣は…データで今季を振り返る

球団史上初の3連覇を達成、広島の強さと課題をデータで分析

球団史上初の3連覇を成し遂げた広島カープ。セ・リーグでの3連覇は巨人以外のチームでは初となる快挙です。今年も投打が噛み合い、2位以下に大差をつけて駆け抜けた2018年のペナントレースにおいてチームがどの時期にどのような波に乗れたかを、得点と失点の移動平均を使って検証してみます。移動平均とは大きく変動する時系列データの大まかな傾向を読み取るための統計指標です。

グラフでは9試合ごとの得点と失点の移動平均の推移を折れ線で示し、

得点>失点の期間はレッドゾーン

失点>得点の期間はブルーゾーン

として表しています。

「タナキクマルセイヤ」とも称されたほぼ固定のメンバーで上位打線を組み、リーグ随一の得点力を誇ってきた広島カープ。今季も開幕4連勝と幸先の良いスタートを切ったのもつかの間、3戦目から鈴木誠也が下半身の張りを訴え欠場。4月4日に登録を抹消されると、9試合で3勝6敗とペースダウンしました。その後、2回の5連勝で持ち直し、鈴木誠也も抹消後2週間で1軍復帰。そのままスタートダッシュに入るかと思われた4月28日、今度は丸佳浩が守備時に右太もも裏を痛めて交代。翌29日に登録抹消され、足掛け6年続いていた丸の連続出場は700試合で止まりました。

主砲たちの欠場というピンチを松山が4番打者として打率.278、OPS(出塁率+長打率).831、3番打者としてバティスタが打率.283、OPS.943と補完。そして、センターのスタメンとして起用された14年ドラフト1位、25歳の野間峻祥が5月の月間打率.380、OPS.957とブレーク。シーズン初期での首位固めに貢献します。野間は丸復帰後もレフトのスタメンとして多く起用され、8月後半から1か月間は田中広輔に代わり1番打者を務めるほどになり、4年目で初めて規定打席に到達する活躍を見せました。

「逆転の広島」は今年も健在、それだけ先制を許しており…

他のセ・リーグ5球団にとって勝率5割ラインがなかなか超えられない壁になっている最中、5月以降も着実に勝ち星を重ねていくカープ。交流戦は7勝11敗と負け越しでしたが、その期間を除けばほぼ厚いレッドゾーンとなっているグラフがシーズンの首位独走を物語っています。セ・リーグ6球団だけでの戦績は

1位 広島 75勝48敗 勝率.610
2位 ヤクルト 63勝60敗 勝率.512 ゲーム差12.0
3位 巨人 59勝61敗 勝率.492 ゲーム差2.5

と、6割1分の勝率を残しています。対戦成績をみると、中日に11勝14敗と負け越している以外は、巨人から10、ヤクルトからは13の勝ち越しを稼いでいます。

チーム得点721、1試合平均5.04は昨年より少ないですが、それでも2年連続で700得点以上、1試合平均5点以上と攻撃力はリーグでも群を抜いています。そして今年も82勝のうち41勝が逆転勝ちとなり、3年連続で40回以上の逆転勝利を飾り、「逆転の広島」は今年も健在でした。

ただ逆転が多いということはそれだけ先制もされているということで、防御率4点台(4.12)での優勝はセ・リーグでは1978年ヤクルト、1985年阪神以来3度目です。この防御率でもリーグ3位であったということは、今年のセ・リーグが打高投低だったことの表れでしょう。今季の勝ち頭は大瀬良大地で15勝7敗、勝率.682で最多勝と最高勝率の2冠を獲得、クオリティスタート(QS)21、QS率77.8%もリーグトップです。なお、3連覇中の広島の最多勝が

2016年 野村祐輔
2017年 薮田和樹
2018年 大瀬良大地

と毎年違うのも、前田健太移籍後は絶対的エースのいない広島投手陣を象徴しています。規定投球回数を超えたのも大瀬良とジョンソンのみ、優勝チームで完封投手が0だったというのは史上初です(完投は大瀬良2、九里亜蓮1)。

セ・リーグでは圧倒的優位で3連覇、日本シリーズ進出を決めたカープでしたが、日本シリーズではホークス相手に8度の盗塁を試みて全て失敗、2度本塁での憤死もあり、足を使った攻撃を封じられしまいます。実はシーズン中も盗塁に関しては、数こそ95とトップですが盗塁刺も45でワースト。成功率66%、盗塁による得点価値を示すwSBも-3.67とマイナスの効果になっています。チームで盗塁成功率を高める対策を講じる必要があります。

4連覇へ向けて若手の成長で「丸ロス」をどこまで埋められるか

◯ポジション別得点力

次に、広島カープの各ポジションの得点力が両リーグ平均に比べてどれだけ優れているか(もしくは劣っているか)をグラフで示して見ました。そして、その弱点をドラフトでどのように補って見たのかを検証してみます。

グラフは、野手はポジションごとのwRAA、投手はRSAAを表しており、赤ならプラスで平均より高く、青ならマイナスで平均より低いことになります。

センター丸、ライト鈴木の大きな貢献が目を惹きます。田中が務めたショート、そして106試合に出場し打率.305、OPS.893と打撃で大きな貢献を果たした會澤翼が主に務めたキャッチャーの攻撃力がプラス評価となっています。

足や守備の貢献は大きいものの、浅村栄斗や山田哲人など並み居る強打者が揃うセカンドの中では、今季の菊池涼介の攻撃力評価はマイナスということになります。また一塁手、三塁手、左翼手の評価もマイナスとリーグ随一の攻撃力を誇るカープにしては、マイナスが目立つグラフとなっています。この状況を把握してか、ドラフトでは高校生内野手を4人指名しており、これを数か年計画で補強しようとする姿勢が見えます。

1位指名は報徳学園の小園海斗。4球団競合となり、緒方監督がくじを引き当て交渉権を獲得しました。小園は甲子園に2回出場、通算打率.433、OPS 1.236と高水準の数値を残しています。18年夏の甲子園での初戦で大会タイ記録となる1試合3本の二塁打を放ち、強烈なインパクトを与えました。俊足で強肩、菊池と同様の深い守備位置をとり、守備範囲が広いのも特徴です。

投手の補強としては、2位に大瀬良の後輩にあたる福岡六大学リーグ・九州共立大学の島内颯太郎を指名しまていす。4年生夏に152キロを記録するなどストレートが持ち味で、即戦力とはならずとも数年後の先発投手陣の一角を狙える好投手と言えそうです。

外野手として6位に東都大学リーグ・亜細亜大学の正随優弥を指名しています。大阪桐蔭高校時代は4番も務め、大学では1年生春からレギュラーとして出場。通算打率.260、9本塁打、OPS.801を記録しています。大きな変動があったカープ外野手陣の一角を狙う可能性がある逸材です。

2年連続でセ・リーグMVP、もとより選球眼の良さで高い出塁率を誇り、今季は歴代4位のシーズン130四球、歴代8位のシーズン出塁率.468を記録。また今季は本塁打39、長打率.627で自身初のシーズOPS1.000超え(1.096)を果たし、カープに大きく貢献してきた丸佳浩がFA宣言し、巨人への移籍を決断しました。

来季はセンターとして野間が、レフトには主にバティスタが起用されることが予想されます。また、23歳の西川龍馬、25歳のメヒア、20歳の坂倉将吾などのプロスペクトがおり、彼らの成長によって「丸ロス」をどこまで埋められるかが広島4連覇のカギとなりそうです。(文:鳥越規央)

(※引用元 Full-Count

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