カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

忘れられないエルドレッドの言葉…4連覇へ、継承される『イズム』

2019年1月6日

忘れられないエルドレッドの言葉…4連覇へ、継承される『イズム』

新年を迎えて広島4連覇へ向けた取材が本格化する前に、昨季退団した男の話をしておきたい。ブラッド・エルドレッド――。リーグ3連覇決定後の昨年9月下旬、首痛の検査のため米国へ一時帰国する前に広島駅で話してくれた言葉が忘れられない。

「こういう年齢になってあと1年、あと1年という気持ちでやってきた。まだできるという気持ちが自分の中にあるし、もう1度出場して自分の力を試したい。それが広島でできれば最高。でもチーム状況を考えて、今年のことも考えればもう広島に帰ってくることは厳しいかもしれないね……」

取材が終わり新幹線に乗れば、もうカープの選手として広島に戻ってくることはない――。その事実に薄々気付きながら、いつもと変わらず律儀に対応してくれた。手に持っていたスターバックスのコーヒーの容器には、店員から「3連覇おめでとうございます」とのメッセージ。在籍7年の間にすっかり有名人になり、誰からも愛された証だった。

在籍年数は、ジム・ライトルを抜いて球団助っ人最長を更新した。14年に37本塁打で本塁打王を獲得するなど、低迷期から赤ヘルを支えた。昨年3月には助っ人では異例となる、著書「ブラッド・エルドレッド」が出版され、副題は「広島を愛し、広島に愛された男」。いつしか声援の大きさは、チームトップクラスになっていた。

昨季は出場38試合で打率・213、5本塁打、14打点にとどまった。

6月から2軍生活を強いられた昨季の終盤、1軍の試合前のマツダスタジアムを訪れたことがあった。昇格するためには何が必要か、首脳陣とコミュニケーションを取ったという。2軍生活が続こうと、最後までチームに貢献する方法を見出そうとしたのは、いかにもエルドレッドらしい行動だった。

「長いこと勝てない時代から3連覇して、3度もビールかけをやらせてもらった。セ・リーグで3連覇することは難しい。このチームは強い、歴史に残るチームだ。それを証明することはできたと思う」

昨年12月のハワイ優勝旅行には、退団が決まっていたエルドレッドも招待された。初日に開かれたパーティーの乾杯のあいさつで鈴木清明球団本部長は、引退する新井よりも真っ先に助っ人のことに触れた。

「来シーズン、チームの柱がいくつか抜けます。エルドレッドはホームランバッターということだけではなく、CMにも出てファンにも愛される存在でした。本当に惜しい気がいたします」。そして、エルドレッドはコイ党へのラストメッセージを記者陣に託した。

「ファンにサヨナラを伝えられなかったことを後悔していたんだ。7年間ファンのみなさんがいなければ、ここまでやってこられなかった。忘れられない思い出。感謝の気持ちを伝えたい」

エルドレッドは、日本での現役続行を希望し、吉報を待っている。

エルドレッドの背番号55は今季から松山が継承する。「カンちゃん(エルドレッドの愛称)は大好きな選手。デカイ体なのに、ダイビングとか泥臭い野球をする。そのあとを継げるのは自分だけと思っていた」。エルドレッドのイズムは赤ヘルに宿ったまま、2019年の戦いが始まる。(河合洋介)

(※引用元 スポニチアネックス

関連記事

鈴木誠也、若手を指導し新たな打撃論を開眼「新しい発見があった!」

鈴木誠也、若手を指導し新たな打撃論を開眼「新しい発見があった!」

広島・鈴木誠也外野手(25)は21日、“先生役”を通してさらなる進化への手応えを得たことを明かした。6日から宮崎県串間市内で行っていた野間らとの合同自主トレを前日20日に打ち上げて、廿日市市内の大野練 …

10年目の戦力外に「おめでとう」。広島・庄司隼人からの電話と記憶

10年目の戦力外に「おめでとう」。広島・庄司隼人からの電話と記憶

その男から電話がかかってきたのは、朝の9時をまわったところだった。 「ご無沙汰しております。庄司です」 携帯電話の画面に出たのが、「電話番号」だけだったので、どちらの庄司さんなのか、パッとはわからなか …

斬り込み隊長は俺だ!選手会長・田中広輔、『タナキク』の輝きを再び

斬り込み隊長は俺だ!選手会長・田中広輔、『タナキク』の輝きを再び

広島の一番といえばやはりこの男がふさわしいのかもしれない。一番打者に定着した2016年からリードオフマンとしてチームをけん引。17、18年と2年連続で30盗塁を記録し、「不動の一番打者」としてリーグ3 …