カープに鯉

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英国から来たカープ女子「パワーを」重病克服した自身に重ねる鯉の姿

2019年2月21日

英国から来たカープ女子「パワーを」重病克服した自身に重ねる鯉の姿

サッカーの母国から来たカープ女子が、チームの士気を高めている。宮崎・日南キャンプで客席からグラウンドに熱視線を送っていたのはルイーズ・サージェントさん(27)。広島グッズで身を固め、握りしめた赤いTシャツにはサインやメッセージがしたためられていた。「大瀬良選手に書いてもらいました」とブロンドの髪をかき上げ、頬を赤らめた。

英国バーミンガム郊外出身。獣医学生だった19歳の時に初来日した。札幌で北大獣医学部を視察し、同地で日本ハムが人気だと知ったが「野球は米国だけのスポーツじゃなかったんだ」という印象を抱いただけ。広島も巡り宮島も観光したが、カープの存在に触れることはなかった。

それでも「2週間だけでしたが、日本のことが好きになりました」と極東の島国のとりこになった。以降は訪日を繰り返し、2014年から独学で日本語も学び始めた。

転機は15年。在学していた英国の大学で、日本人留学生と仲良くなった。広島出身で生粋の鯉党。動画投稿サイトでカープファンの応援風景を見るよう勧められて、一気に引き込まれた。「野球の応援、すごく楽しいんだなって。イギリスでサッカーを応援するスタイルは、ちょっと怖いと思ってましたから(笑い)」。

翌16年春の来日時に、甲子園、神宮で念願の広島戦を初観戦。英国から見届けた25年ぶりのリーグ優勝に歓喜した。

カープのことを知るとともに、自身との“共通点”が多いことに気づかされた。自身が生まれた1991年に優勝してからは、暗黒時代と称される低迷期にあえいだ。一方、ルイーズさんは幼少期から重い内臓疾患と闘ってきた。

「カープも私も大変な時期があった。だけど、どちらも今は強くなった。自分自身と重ね合わせます。カープを見ていると自分自身が元気になって、何でも乗り越えられる力が湧いてきます。カープのみんなからパワーをもらうことが、私にとって最高の医療です」。昨年の開幕戦でマツダスタジアム初観戦。遠征も含めて昨季は70試合ほど見て回った。

好きな選手は「もともとは丸さんでした」という。巨人へFA移籍したが「ガッカリしましたけど、怒ってないですよ」。いまだバッグに「ミニマル」と呼んでいる丸の人形をぶら下げている。今は会沢翼捕手(30)と大瀬良大地投手(27)が“推しメン”だ。

関係者を通してルイーズさんを知り、前述のTシャツに全快を祈るメッセージを書き込んだ大瀬良は「カープと自分の人生を照らし合わせて頑張ろうと言ってもらえれば、僕たち選手にとっても、もっともっと頑張ろうという力になる。双方でいいものを築いていけると思います」。英国淑女とのエールの交換で、より一層士気が高まった。

現在ルイーズさんは、ワーキングホリデーを利用して、広島OBの長内孝氏がオーナーを務める広島市西区の居酒屋「カープ鳥おさない」でアルバイトに励んでいる。

「就労ビザを取って日本で働くのが夢。スペイン語も少しできるので、通訳としてカープ球団で働くことができれば最高です」。英国から来たカープ女子が、4連覇へ、そして悲願の日本一へと鯉を後押しする。(田中昌宏)

(※引用元 スポーツ報知)

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