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長野久義、小園海斗という新風/カープにマンネリという文字はない!

2019年3月11日

長野久義、小園海斗という新風/カープにマンネリという文字はない!

2月26日、広島は2月1日からの春季キャンプを打ち上げた。例年と同じように大きな円陣で一本締め。今年の広島キャンプの充実度は昨年のような監督賞がなかったことが表していたように感じる。

ちょうど1年前の’18年春季キャンプ最終日には、監督就任4年目で初めてアドゥワ誠ら5選手に「監督賞」を贈るサプライズがあった。当時のチームは一軍キャンプの新顔は新加入のレオネル・カンポスくらいで、2連覇した戦力がほとんど残っていた。無風のオフでチーム内の代謝が少なく、マンネリを生みかねないチーム状況。若手の台頭を促して活性化させるしかなった。自家発電で力を生み出すために、監督自ら動いたといえる。

だが、今春は新しい風がチーム内を吹き乱れていた。

巨人から加入の長野久義が球界の盟主のスター選手として地方球団に新風を吹かせ、ドラフト1位の小園海斗は3連覇中のチームにフレッシュな風を注ぎ込んだ。新外国人2人は、すでにいた外国人5選手の危機感をあおった。

監督が動く必要もないほど、2年連続MVP丸佳浩の抜けた穴が感じられないほどの新しい風が広島には吹いていた。

実際、新戦力が効果的な役割を果たした。

一軍帯同を勝ち取ったルーキー小園

高卒新人の小園は当初の1次キャンプ限定を大きく上回る一軍帯同を自ら勝ち取った。周囲と見劣りしない動きで2次キャンプ帯同を勝ち取ると、実戦では自慢の守備力で美守を連発。課題と目されていた打撃でも対応力の高さと強心臓ぶりを発揮して、結果を残した。

3月3日の西武とのオープン戦では日本ハム大谷翔平(現エンゼルス)以来の高卒新人のオープン戦本塁打を記録。オープン戦が進む3月もまだ一軍にいるのは、期待値だけではなく、その能力が認められた証しだろう。

3連覇しているチームにとっても、溌剌とした18歳の姿が初心に立ち返らせる鑑となったように感じる。

ベテラン長野の目配り、気配り

長野の加入は、広島の球団史を見ても、異例だろう。まだ現役バリバリの巨人のスター選手が加わったことなど過去にない。当初は本人にも、周囲にも戸惑いが感じられた。

特に目配り、気配りのできる長野は、余計に気を使っているようにも見えた。ただ、新加入の選手が既存の組織に馴染んでいく過程で生じる必然のギャップや相違、そこからの発想や意見が、新鮮であり、刺激ともなる。純血主義の球団に他球団の主力や実力者が加わることによって化学反応を起こすことがある。

過去には横浜から加入し、コーチまで務めた石井琢朗氏(現ヤクルト打撃コーチ)を筆頭に、巨人から豊田清氏や中日から久本祐一。さらには指導者としても、新井宏昌氏や河田雄祐氏らがいた。

純血色が強い広島だけに、他球団から吹き込んだ異なる風はいつも、チームに新たな発見と変化のきっかけを与えてくれるのかもしれない。

当然、戦力としても申し分ない。まだ34歳。入団から9年連続でシーズン100安打を記録する選手は広島にもいない。広島では左翼が有力視されるが、巨人時代には中堅、右翼を守ってきた。昨秋から内野を本職とする西川龍馬、捕手を本職とする坂倉将吾の外野挑戦もあって、中堅と左翼のポジション争いは混沌としてきた。

丸が抜けた穴は総合力で埋める

長野獲得が発表される前、東出輝裕打撃コーチは丸と新井貴浩氏が抜けた穴の影響をこう話していた。

「西川と松山(竜平)を同時にスタメンで出すと代打1番手がいなくなる」。一発長打のあるバティスタは穴もあるだけに、勝負どころの切り札では心もとない。ならば、代打のために1枚残す考えも頭に入れていた。ただ、新加入の長野は仮にベンチスタートとなっても、代打の切り札として期待できる。すでに首脳陣は相手の先発投手のタイプによっては、長野を代打に回すプランも視野に入れている。

緒方孝市監督は、丸が抜けた新打線を開幕までに固めようとは思っていない。ある程度の骨格を定めながらも、シーズンに入っても模索していくつもりだ。

「(丸や新井が抜けた)穴がすぐに埋まるとは思っていない。難しいと考えるか、楽しいと考えるか。(打順を)シーズンまでに決めるのではなく、シーズンを通した中で形が決まれば。いろんなバリエーションの打順を試しながらいろんな形でやっていこうと思います」

「+1」だけではない長野効果

長野の加入が選択肢を広げた。スタメンのバリエーションだけでなく、ベンチ入り25人の総合力と起用の幅を大きく広げる効果があった。長野加入は単純な「+1」の足し算ではない。春季キャンプ終盤には東出コーチの心配は「丸と新井さんが抜けても、誰を(二軍に)落とすかの判断も難しい」とうれしい悩みに変わっていた。

有形だけでなく、無形の効果もあった。周囲の目は自然と新しい戦力に向き、メディアは連日、「長野」「小園」に注目。テレビには2人の姿が映し出され、新聞やネットには2人の名前が躍った。他方に注目が向くことをプラスに捉える選手は少なくない。

赤ヘル旋風はまだ続く

今年、新背番号1を背負う鈴木誠也は「僕はひっそり練習していたいタイプなので、そっとしておいてください」と笑っていた。昨年のように新戦力がいないキャンプであれば、鈴木が連日のようにメディアに登場していただろう。

主力の田中広輔や菊池涼介もそう。初の開幕投手が期待される大瀬良大地への視線が分散されたことも大きなメリットだったに違いない。新風によってチーム力は押し上げられたように感じる。

広島は今年、セ・リーグではV9の巨人以来となる4連覇の偉業をかけたシーズンに挑む。他球団からのマークは厳しく、昨季以上の逆風が吹き荒れるだろう。頂点までの道のりは長く、そして険しい。

それでもきっと、新風とともに新生広島は今年も赤ヘル旋風を巻き起こすに違いない。

(※引用元 Number Web

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