スタンドのあちこちから厳しいヤジが飛ぶ
昨季まで圧倒的な勝率を誇った本拠地のマツダスタジアムで2試合連続となる惨敗。
ヤクルト打線の餌食にあった先発のジョンソンが3回6失点でKOされると、試合は一方的になった。0―9の完封負けを喫した7日の阪神戦で試合後の会見を拒否した緒方監督は、「こういう内容だと後につながらない。どんな展開になっても集中してやる。そういうことはしっかりやらないと」とこの日は口を開いたものの、表情は冴えなかった。
「開幕から3カード連続負け越しは、就任5年目を迎えた緒方政権では初のこと。丸の抜けた穴はやはり大きく、開幕9試合で8通りの打順を組むなど苦労している状態です。コーチ陣からは、選手の個人名を挙げて敗因を振り返るコメントが目立つなど、チームの雰囲気が良くないのは確か」(地元放送局関係者)
いくらなんでも早過ぎる
10試合を終えて、チーム防御率4.19、チーム打率.227はともにリーグ5位。借金4を抱えて、まさかの最下位にしばらく腰を落ち着けそうな気配だというのだ。
「まだ始まったばかりとはいえ、チーム関係者らが気を揉むのは、緒方監督がもともと短気で頑固な性格だからです。V3の前まではそれで当時のコーチ陣とギクシャクしたこともあった。勝っていれば余裕があっても、負けが込むと本来の性格が顔を出すこともありますから。
球団初のV3監督とはいえ、1989年に就任した山本浩二監督以降、三村政権も第2次山本政権も野村政権も最長5年で後任にバトンを渡している。
そういう意味では緒方監督も単年契約の今年が勝負の年。野村前監督や佐々岡投手コーチなど、次の監督候補がチーム内外に控えているだけに、なにがなんでも4連覇だと緒方監督の気持ちが空回りしなければいいんですが……」(マスコミ関係者)
開幕ダッシュに失敗したくらいで後任候補の名前が囁かれるのだから、緒方監督は「広島が常勝球団になった証拠」と誇るくらいでいい。
(※引用元 日刊ゲンダイ)