広島にチームスタッフとして“大物OB”が新たに加わった。
一部選手の練習が18日、マツダスタジアムで行われ、バティスタの打撃練習を2人のドミニカンが注視した。1人はヘンディ・クレート通訳(35)。その隣に2004年から3年間広島でプレーした右腕、フアン・フェリシアーノ通訳(39)が仁王立ちしていた。
カープアカデミーで投手コーチを務め、フランスアらを指導していたフェリシアーノ通訳。夫人の出産に立ち会うなど“育児休暇”のために帰国するクレート通訳に代わり、23日の中日戦(マツダ)から古巣のスタッフとして本格勤務する。
「通訳や選手のサポートします。(クレート通訳が再来日する)7月の終わりくらいまで(チームに)。日本語? これから頑張ります」。現役時代から数十キロは増量したと思わせる太鼓腹を揺すって笑った。
現役時に投手として白星を挙げることはできなかったが、持ち前の明るい性格と語学センスで、語学学校などに通うことなく日本語を習得した。
「仲の良かった選手? サヤシ(鞘師智也スカウト)、ヨコヤマ(横山竜士氏)、カンエイサン(小林幹英2軍投手コーチ)、イオウサン(井生崇光スコアラー)、スエナガ(末永真史スカウト)。みんな仲良かった」と主にファームで苦楽をともにしたチームメートを懐かしそうに思い出した。
もっとも、年上の横山氏を呼び捨てにしたり、日本でいう同学年の井生氏に尊称をつけたりと「日本語で一番むずかしいところ」(クレート氏)という敬語はあいまいな部分もあったが…。
クレート氏はヒーローインタビューでの「カタコト通訳」で話題を集めた。「お立ち台? 緊張すると思う。頑張ります」と意気込んだフェリシアーノ氏も、ある意味、脚光を浴びるかもしれない。
(※引用元 スポーツ報知)