2位・阪神に4ゲーム差をつける首位で交流戦に挑む広島が3日、マツダスタジアムで一部投手陣の練習を行った。
4日の西武戦(メットライフ)で開幕する交流戦の“開幕投手”を務めるのは野村祐輔投手(29)。「チームに勢いがある。それを続けていけるよう、しっかり試合をつくっていければ」と、4回途中6失点KOだった前回5月28日のヤクルト戦(神宮)からの巻き返しを誓っていた。
球場コンコースには近隣の保育園児が散歩に訪れており、時折「おおせらせんしゅ~、がんばれ~」などと声援が飛ぶ。西武3連戦の2戦目に登板予定の大瀬良大地投手(27)は「かわいいですねえ。元気をもらったんで、テレビ越しに元気を与えられるように一生懸命頑張ります」と、下がった目尻を一層下げていた。
ちなみに、さすが広島市の保育園。私服の園児の3割程度はカープのユニホームやTシャツを着ていた。「あたし長野が好き~」「ぼくバティスタ」「おれは誠也~」などと好きな選手を言い合いっこしていたが、さすがに5月30日のヤクルト戦(神宮)でプロ初先発初勝利を挙げた山口翔投手(20)の名を口にするちびっ子はいなかった。
その山口は同カード3戦目に登板予定。調整をほぼ終えてグラウンドでリラックスしていると、佐々岡真司投手コーチ(51)が西武戦に帯同しない床田を「残留組なんだからしっかりテレビで試合を見とけよ。流川(広島の歓楽街)じゃなくて家で見ろよ」とイジった。
なかなかのオヤジギャグに、やや重苦しい空気が流れたが、すかさず山口が「いやあ佐々岡さ~ん、面白いッスね~!」と拍手を交えながら、32学年上のレジェンドOBをイジり返したのだ。これには大瀬良、野村らも大爆笑だった。
スベった佐々岡コーチを山口が救った格好。20歳右腕は「いや、イジってないですよ。本当に面白かったから、そう言ったんですよ」と弁解した。佐々岡コーチは「(イジられた?)誰でもイジるんじゃないの。誰でも友達だと思っている」と、かなり年下の“友達”に苦笑いを浮かべていた。ちびっ子のみんな、ハートの強い山口選手の名前も覚えてね!
(※引用元 スポーツ報知)