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二軍ブルペンを視察する首脳陣、歯車が狂い始めたカープに策はあるか

2019年7月9日

二軍ブルペンを視察する首脳陣、歯車が狂い始めたカープに策はあるか

7月3日、10時、広島市から車で30分離れた廿日市市にある広島二軍練習場に、佐々岡真司一軍投手コーチの姿はあった。「病院に寄ろうと思った」「(育成選手の)モンティージャを見ようかなと」などと笑っていたが、二軍調整中の中崎翔太がブルペン投球を始めると表情が変わった。

1球1球について二軍コーチと話をしながら、ときにうなずきながら42球を見守った。

「最後は力強い球を投げていた。勝ちパターンで投げる投手として帰ってきてもらいたい」

言葉では多くを語ろうとしなかったが、その期待の大きさは伝わってきた。

一軍首脳陣が、シーズン中に二軍の試合を視察することはあっても、練習を視察することは珍しい。年長選手の1人は「たとえ声をかけなくてもこうやって見に来てくれるだけでも二軍の選手には刺激になる。ありがたいことだと思う」と話していた。

中崎は昨年まで3年連続胴上げ投手となり、3年で76個のセーブを積み重ねた広島の守護神だ。球宴明けの後半戦。巻き返しを狙う広島のキーマンの1人といえるだろう。

広島の強さは選手の力を発揮させる環境

4月、黒星を積み重ねながらも広島は地に足をつけて戦っていた印象が強い。5月の快進撃の予感はあった。選手個々の能力の高さはもちろんあるが、首脳陣の配慮も大きかった。

「いくら点が取れなくても、選手がシュンとするようなことは言わないようにしよう。チームに活気がなくなることが一番良くない」

緒方孝市監督からコーチ陣に出された指示だった。

だからこそ、どんなに打てなくても野手陣を励まし、失敗してもミスを咎めなかった。だから開幕直後はスロースタートだったチームが前を向き続けられたように感じる。

3連覇できた要因も「選手が持つ能力を最大限に発揮させる環境づくり」にあると感じている。

2年連続MVPの丸佳浩や精神的支柱の新井貴浩が抜けた穴は大きい。それでも開幕前の順位予想では多くの識者が広島を優勝候補に挙げたように、チームが持つ能力は高い。5月は3番サビエル・バティスタ、4番鈴木誠也、5番西川龍馬に固定した打線が機能して球団記録の月間20勝を記録した。

打線は解体、方程式も再構築

だが、広島は交流戦をきっかけに前半戦終盤に急失速した。5月までの打線は解体され、勝利の方程式も再構築を余儀なくされた。交流戦は5勝12敗1分けで、5年ぶりの最下位。リーグ戦が再開した後も9試合白星無し(7月7日時点)。一時は最多14あった貯金は、7月5日になくなり、同6日には約2カ月ぶりの借金生活に突入した。

苦しい時期に、経験の浅い高橋大樹やメヒアが輝きを見せた。チーム内のカンフル剤と期待され、スタメンに名を連ねるようになった。

一方、新しい力に期待したことで長野久義や当時チーム最多タイの本塁打数を記録したバティスタを二軍降格させなければいけなくなった。

競争社会で結果を残した者が生き残るプロの舞台。ただ、長野は代打で5打席連続無安打も、先発出場した最近5試合では20打数5安打で打率2割5分だった。外国人枠の影響で降格となったバティスタも、打撃内容が悪い打席が続いたとはいえ打率2割8分。二軍でも降格3試合目には本塁打を放っている。

ともに後半戦初戦には再登録できる。だから、経験の浅い勢いある選手で何とか球宴期間まで乗りきり、経験者を戻せる後半戦に勝負。というのが一軍首脳陣のシナリオだったかもしれない。

菊池をスタメンから外した阪神戦

だが、あの手この手で日替わりのように打線を組むも、思うように機能しない。6月22日オリックス戦から7月5日阪神戦まで10試合続けて3得点以下。7月6日阪神戦では右下手投げの青柳晃洋に対し、東出輝裕打撃コーチが「今年の打線の柱は2番菊池と4番鈴木だけ」と言っていた菊池涼介をスタメンから外すなど、相手投手の兼ね合いから聖域なき起用も見られた。

白星を積み重ねた5月も、首脳陣にはチームの完成形が見えていなかったのかもしれない。結果的に大きな代償を払った球宴直前の打順での試行錯誤や若手起用は、シーズン終盤の戦いを見据えた戦力見極めの意味合いもあったと思われる。勝てていれば称賛される策も、失敗に終われば動揺を生むこともある。

さらに開幕したばかりの4月には聞こえなかった選手への厳しい言葉も散見されるようになった。

前を向く中崎、巻き返す力はある

どこの世界も、気持ちだけで何かが変わるような世界ではないことは分かっている。ただ、気持ちがなければ変わるきっかけも生まれない。

二軍練習場で佐々岡コーチの前で投球した中崎は「せっかく見に来てくれていたので今日ピッチングやれて良かった」と苦笑いしながらも、「中途半端に上がっても迷惑かけるだけ。早く上がるに越したことはないですけど、一軍ではしっかり結果を残してナンボなので。しっかりとした結果を残せるように取り組んでいる」と前を向いた。

広島はまだ巻き返せる。それだけの力は持っているはずだ。

(※引用元 Number Web

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