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カネで優勝を買う巨人に独走を許す、セ・リーグ5球団の末期的症状…

2019年7月11日

カネで優勝を買う巨人に独走を許す、セ・リーグ5球団の末期的症状…

いよいよ巨人の独り旅である。

首位攻防戦となった8日の伝統の一戦。首位巨人が2位阪神に競り勝ち、これでゲーム差は7.5に開いた。交流戦を11勝7敗と勝ち越して首位に浮上すると、リーグ戦再開後は実に8勝1敗。あっという間に大量15の貯金をつくり、セで貯金があるのは巨人だけという異常事態である。

菅野ら投手陣に不安も

原監督が4年ぶりに復帰した巨人は昨オフ、広島からFAとなった丸佳浩を5年総額25.5億円で“強奪”するなど、総額40億円ともいわれる大型補強を行った。前任の高橋由伸監督時代は貧打にあえいだ巨人打線は、丸というリーグ屈指のポイントゲッターを得て、強力打線に変貌した。

「とはいえ、巨人もすべてにおいて、盤石というわけではない」

とは、さる巨人OB。

「8日に先発したエースの菅野は、阪神相手に7回途中11安打3四死球、3失点と精彩を欠いた。5月に腰の違和感で登録抹消されるなど、今季は8勝4敗、防御率3.92。昨年まで2年連続で沢村賞を獲得した圧倒的な投球が影を潜めている。

救援陣も不安です。首脳陣は昨年のリリーフ投手の負け数(20敗)を半分にすると大目標に掲げたものの、今季もすでに12敗を喫している。抑え候補として獲得した助っ人クックが失敗に終わり、今は急造守護神の中川が何とか踏ん張っている状態。

前半戦終了間際に、助っ人のデラロサに加え、日本ハムとのトレードで、藤岡と鍵谷の2投手を獲得。それだけでは飽き足らず、去る7日には野手の和田を交換要員として、楽天から先発型の古川を取った。これほどまでに投手の駆け込み補強に心血を注ぐのは、当の原監督が投手力に不安を抱えているからこそです」

1カ月で13.5ゲーム

そんな巨人にセ5球団はいいようにやられている。そもそも、優勝はカネで買う――と言わんばかりの巨人に対し、本来ならば、そうはさせてなるものかと、目の色を変えてしかるべき他球団が、なす術なく負けてやっているのだから話にならない。

A級戦犯は、昨年までリーグ3連覇を達成した広島だ。

交流戦前は3位だった巨人に4.5ゲーム差をつけて首位に立っていたが、交流戦で5勝12敗1分けと急失速。リーグ戦再開後も8日の中日戦に敗れ、引き分けを挟んで9連敗だ。最大13あった貯金はスッカラカンとなり、借金3で4位転落。首位巨人との差は9ゲームに開いた。わずか1カ月間で、巨人と広島との間に、13.5ゲームもの大差がついたことになる。

「広島は楽天とのトレードで右の内野手である三好を獲得したが、巨人に引き抜かれた丸の穴が大きく、本来の抑えである中崎の不振などもあり、昨年までの地力と勢いがない。チーム内では緒方監督の求心力が低下しつつある。

6月30日のDeNA戦で全力疾走を怠った野間に、一、二軍の親子ゲーム(マツダ、由宇)の出場を命じ、一軍の9連戦中に二軍で3試合に出場させる懲罰です。こうした“恐怖政治”に選手は萎縮し、思い切ったプレーができなくなっているのです」(地元マスコミ関係者)

3位DeNAは6月に13勝8敗2分けとやや息を吹き返してきたものの4月に10連敗を喫したダメージが尾を引いている。5位中日と6位ヤクルトに至っては、Aクラス入りすら困難だろう。

アピールするフロント

そしてこの日、首位攻防戦に敗れて一歩後退した2位阪神も、重大な戦犯だ。この日は、3―3で迎えた八回に頼みのジョンソンが陽に勝ち越し打を浴び、接戦を落とした。阪神OBが言う。

「6月半ばに2位につけていたこともあり、株主総会は大きく荒れることなく乗り切ったが、チームはドラフト1位の近本が不振に陥るなど、一時の勢いはなくなり、交流戦で6勝10敗2分けと苦戦。

優勝争いの最大のライバルである巨人はもちろん、中日、広島までもトレードに動いていると知り、『他がやっているのに何もやらんわけにはいかん』と慌てて補強に動きだしたと聞いています」

その結果、ロッテとの間で石崎と高野の交換トレードが成立、新助っ人野手のソラーテ(32=マーリンズ3A)を年俸5000万円の1年契約で獲得したのだが……。

「ソラーテはまだしも、ロッテとのトレードは甚だ疑問。なぜ、中継ぎの石崎を出して、同じ中継ぎの高野を獲得したのか。環境が変わることで活躍するケースはあるとはいえ、頭打ちの選手を入れ替えただけ。球団の『動いてますよ』というアピールにしか見えない。

補強するというなら、思い切って二軍でくすぶっている藤浪を出してやればいいんです」(前出のOB)

当の藤浪は一向に制球難が改善されず、今季は一軍登板はゼロ。二軍暮らしが続いている。

「藤浪を再生するために何か手を施すというよりは、放任して藤浪の調子が上がってくるのを待っているような状態。今季はこのまま“塩漬け”でしょう。開幕前に楽天がトレードを持ち掛けたといわれているが、藤浪を欲しがり、再生に自信を持っている球団は楽天だけに限らない。

今もなお、複数球団が水面下でトレードを模索している。阪神さえ決断すれば、いくらでも動く用意はあるのだが、放出する気はサラサラないようです」(某球団編成担当)

ライバル5球団がこの体たらくだ。ファンからペナントレースの興味を奪う罪は重い。

(※引用元 日刊ゲンダイ

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