前日にようやく連敗を11で止めた広島だが、16日は逆転負け。5位に転落した。リーグ3連覇の王者ながら、今季は乱高下の激しい流れに苦戦。前半戦は5月に11連勝するも、6~7月にかけては11連敗を喫した。
苦杯をなめながらも、中心選手としてチームを支えるのが菊池涼介(29)。今季は打率・257ながら、得点圏打率は4割近い。広島を常勝球団へと成長させた立役者のひとりとして、チームの現状をどう見るか。
――チームは11連勝の後に11連敗。連敗中はどうだったか。
「どうでしょうね。見た感じのまま受け取ってもらえたらと思う。ただ(投打が)噛み合えば連勝できるし、噛み合わなければ負ける。それが野球というだけですよ。去年と今年だけじゃなく、毎年違う」
――チーム状態が上がらず、改めて昨年限りで引退した新井貴浩氏やFAで巨人に移籍した丸佳浩が抜けた「穴」を指摘するメディアもある。
「まあ、いない人のことを言ってもどうしようもないですからね。書いてもしょうがない。そういうのは『記者あるある』なので、別にどうでもいいですけど。もし、いる人のことを棚に上げて言うなら、僕らに取材しなくていいんじゃないかなと思いますね。別に球場に来たからって、外から見ているのと一緒じゃないですか」
――苦しい時期もベンチで率先して声を出したり盛り上げていた。
「僕だけじゃなく、そういうことはみんなやっていますからね。今は若い子がいっぱいいるので、時代もそうだし、(チームの中も)いろいろ変わってきていますからね。僕がどうとか、みんながどうとかというより、みんなが必然的にやっているし、勝手に声は出ています。(広島は)そういうチームですからね」
――巨人が首位を独走しているが、その巨人に広島はここまで6勝4敗と勝ち越している。
「巨人が今年、特に変わったなという感覚はないです。というか、相手が強い、弱いに関係なく、僕らが強いとか弱いとかにも関係なく、いつも通りやるだけだと思っています。(勝ち越しているのも)結果的に勝っているだけ。結果論というだけで、どこがイヤだなとか、ここが強い、弱いというのはない。
僕らが他のチームのこと言っても意味がないと思う。必要なのは、僕らが勝つために何をするかであって、僕らに変わりはないです」(中西悠子)
(※引用元 日刊ゲンダイ)