“カタコト通訳”でお馴染みの人気者が戻ってきた。広島のヘンディ・クレート通訳(35)が25日に母国ドミニカ共和国での“育休”を終えて1軍に合流した。
「ニホンはアツイですね。カープのゲームはインターネットでみていました。良いところも、悪いところもあった。それをみんなに伝えたいですね」
中日戦(マツダ)の試合前練習前にグラウンドであいさつすると、ナインは笑顔で歓迎した。同郷のバティスタ、フランスアと旧交を温め、練習中は帰国中にスペイン語通訳を務め、今月中に帰国予定のフェリシアーノ氏に付き添って、引き継ぎを受けた。
そもそも、人気通訳が4月に一時帰国した理由は、秋に第3子出産予定の妻・サンタ夫人、まだ幼い長男・ジョルダンくんと次男・ハシエルくんの面倒を見るため。再来日までの約3カ月間、平日はカープアカデミーのコーチとして寮生活、休日は自宅に戻って2児のパパとして奮闘した。
帰国前に目標は愛妻の家事手伝いだったが「実は…料理は1回しかやっていないですね。何を作ったか覚えていない」とあっさり白状した。
空き時間にはトレーニングに励み、ダイエットに成功した。「今の体重は103キロで前と一緒。奥さんは大きい体の方が好きなので。昔、95キロだったときに奥さんから『あまりやせないでね』といわれたことがある」と笑顔で明かした。
そんな一家の大黒柱は同アカデミーでダイヤの原石を発見した。「エラリオ。23歳ぐらい。ショートでセンスがある。良いバッター」と大絶賛した。「もしかするとカープとサインするかもしれないね」と猛プッシュする。
3カ月ぶりの日本にも関わらず、スラスラと日本語を話すクレート氏は「(アカデミーに)日本人が3人いた。いつも日本語で話していた」と胸を張る。弟分のバティスタらとともに再び満員のマツダスタジアムでお立ち台に上がることを心待ちにしている。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)