広島の緒方孝市監督(50)が今季限りで辞任することが1日、分かった。リーグ4連覇を逃したことと、4年ぶりにAクラス入りを逃した責任を取った。松田元(はじめ)オーナーは(68)は昨季まで3連覇を飾った手腕を評価していたが、本人の意志が固く、最終的に了承したとみられる。
緒方監督は2014年オフに1軍野手総合ベンチコーチから指揮官に昇格。采配1年目の15年は4位に終わったが、16年から球団史上初の3連覇を達成した。
今季も4連覇と政権初の日本一を目標に掲げて臨んだ。だが丸の巨人へのFA移籍、中崎、一岡ら主力投手陣の故障や不調、バティスタのドーピング検査陽性による離脱などで戦力ダウン。それでも9月14日時点で4位・阪神に4・5ゲーム差の3位につけていたが、以降の最終盤6試合で1勝5敗と失速。阪神に最終戦で順位を逆転され、4年ぶりのBクラスとなる4位に沈み、CS進出を逃した。
また、7月には自身の選手への暴力行為も発覚。前後して20年ぶりの11連敗を記録するなど、指揮官としての求心力を疑問視する声もあった。
緒方監督は鳥栖高を経て1986年ドラフト3位で広島入り。俊足、堅守、巧打の外野手として95年から3年連続盗塁王を達成。2009年限りで現役を引退し、翌10年から1軍コーチ、監督としてユニホームを着続けていた。
緒方監督は今季で就任5年目。広島では1989年の山本浩二監督の1次政権以降、指揮官の任期は5年が上限となっている。
(※引用元 スポーツ報知)