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カープ一筋25年の新一軍打撃コーチ「生きて死ねるか」で立て直す!

2019年11月12日

カープ一筋25年の新一軍打撃コーチ「生きて死ねるか」で立て直す!

「生きて死ねるか――」

選手への強烈なメッセージは、新たに広島の一軍打撃コーチに就任した朝山東洋の所信表明のようでもあった。

15年務めた二軍コーチから、一軍担当となった。育成に重きが置かれた二軍とは違い、一軍では結果、勝利が求められる。同じ打撃担当でも求められるものが違う。

「アウトのなり方が大事。“生きて死ねるか”。ひとつでも(走者を)先に進める。あっさりした打席を減らすのは全員に当てはまる」

実戦的な打撃やチーム方針の浸透は来春キャンプから本格化させる考え。11月2日から始まっている日南秋季キャンプでは控え組、若手の底上げを目指してバットを振らせている。

微調整をさせる技術

同じような考えを広島ナインに求めたコーチがいた。今秋から巨人一軍の野手総合コーチに就任した石井琢朗だ。内野守備走塁コーチから打撃に担当を変えた2015年秋に広島攻撃陣の意識を変えた。

「打線は水ものと言われる通りだと思う。打てないときにいかに点を取るか」

追い込まれてからの粘りを求めた。ベテラン新井貴浩の献身的な姿勢もあり、つなぎの攻撃はチームに浸透。得点力を飛躍的に上げ、3連覇した攻撃陣の礎となった。

25年ぶり優勝の’16年から広島は、選手、コーチが入れ替わり、チーム内で世代交代も起きている。3連覇を経て今年は4年ぶりにBクラスに終わり、監督も代わった。チームは過渡期を迎えている。

新陳代謝が求められる新体制で攻撃力向上の鍵を握るのが、朝山新打撃コーチだ。二軍でともに指導者として過ごしたこともある佐々岡真司新監督に招かれるように、一軍担当となった。若手の育成だけでなく、一軍選手のメンテナンスとも言える微調整をさせる技術にも長けており、選手からの人望も厚い。

28歳で現役を引退

28歳で現役を引退した。現役時代を知る者の多くが高い打撃技術を認める。

ただ当時の広島一軍には前田智徳、金本知憲、緒方孝市が外野のレギュラーを張っていた。浅井樹や町田公二郎などが代打の切り札として控えるなど、外野陣の層が厚かった。さらに度重なるケガでチャンスを逃し、引退を早めたのもケガだった。若くして指導者への道を進むことになった。

二軍では打撃コーチだけでなく、外野守備走塁コーチも歴任した。

「早くからコーチをやらせてもらって、いろんな監督、コーチの方と接点を持たせてもらい、いろんな教え方を見てきた。どのコーチも求めるものは最終的には同じなんですけど、その過程が違うだけ。だから、誰にどの指導法が合うかは分からない。

もちろん自分の考えはありますけど、1つのやり方を押し付けようとは思わない。選手に合うか合わないか(が大事)。合わないようだったら、こっちでいってみようとか」

ある意味色を持たない

個性や揺るぎない打撃論を持つ指導者もいるが、朝山はある意味色を持たない。選手の色に合わせた指導ができる。選手に寄り添うことができる。これまで会沢翼や丸佳浩(巨人)、鈴木誠也らの打者としての基盤づくりを支えた。

入団から25年、広島一筋で球団の伝統を知る。冒頭の「生きて死ねるか」も、つなぎの広島野球を表すような言葉でもある。石井元打撃コーチがつくり上げた攻撃陣と同じように、派手さはなくても手堅い攻撃を目指していく。

「今の野球は5点差あっても分からない。“取れるときに取っておく精神”を持っていないとやられる」

野球は変わりつつある。’14年、完封勝利がセ・パで計46回だったのに対し、今年は計27回に減ったようにロースコアの試合が少なくなった。一方で逆転試合が目立ち、5点差の逆転試合は’14年から5、6、8、10、14、11と増えている。3点差はもはやセーフティーリードではなくなってきている。

「フライボール革命」への見解

野球が攻撃的に変わってきているからこそ「フライボール革命」が広まっているのだろう。朝山も「フライボール革命」を否定しているわけではない。いや、理論自体は肯定している。

「フライボール革命がいいと言われているからと、みんながやればいいわけじゃない。アマチュアには勘違いしている人もいる。バットを体から離して始動しては勝負にならない。フライで外野を超えるどころか、前にも飛ばない。

(バット軌道が)アッパーからアッパーではなく、Vの字が理想。身体から離さずにバットを降ろしてから上げる。力のある選手だからこそ、フライを打ってもスタンドまで放り込める。ただ、V字のスイングでもスタンドインせず、外野フライ、内野フライで終わるような選手であれば、バットを下してからレベルスイングした方がいい」

理論を理解した上で実践しなければ意味がない。誰も彼もが取り入れればいい訳ではない。新陳代謝が求められる広島の現有戦力で「フライボール革命」の理論だけを選手に押しつけても、成功はしない。

押しつけるのではなく、導くもの

指導法と同じように柔軟性と身の丈に合ったやり方がある。だからこそ選手に寄り添い、個々の能力や現状などを見極めなければいけない。

秋季キャンプでは、俊足と知られる野間峻祥に「フライボール革命」のスイングとされるV字から振り上げるスイングを認めている。

「もともと飛ばす力はある。小さくまとまってしまうよりは、もっと大胆に振れるようになった方がいい」

次々に柵を越えていく打球に、新たな可能性を見た。

教えるということは押しつけるのではなく、導くものだろう。これまでは若手を一軍に導いてきた若き名伯楽が来季、一軍の舞台で広島攻撃陣をどう導いていくのか、その手腕に注目したい。

(※引用元 Number Web

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