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ドラフト1位・森下暢仁は本当に「良い」?エース・大瀬良の答えは…

2020年3月4日

ドラフト1位・森下暢仁は本当に「良い」?エース・大瀬良の答えは…

記者の習性だろうか、「良い」という評判を聞くと、悪いところを探そうとしてしまう。ただ、今のところ、広島のドラフト1位森下暢仁の欠点を見つけられていない。

ゆったりと左足を上げるシンプルなフォームには無駄がなく、一連の動作の中でも軸や顔の位置がぶれない。走る姿には躍動感もあり、運動能力の高さを感じさせる。投手でありながら「打撃が好き」と打撃練習にも精力的で、バントも得意という。まさに万能型。どんな競技をやらせてもある程度のレベルに達していただろう“持っている”感を漂わせている。

甘いマスクでカープ女子に人気が出そう。取材の受け答えも丁寧。口数は多くないものの、そこには照れや迷いではなく、自分の意志や考えとは違った言葉を紡ぎたくないという強い思いを感じる。穏やかそうに見えて、芯がしっかりしている――。頼もしい黄金新人である。

ここまで順調に調整を進めており、アクシデントがない限り開幕ローテーション入りするだろう。

序盤こそ、未知の力が生きる?

即戦力の期待が高い右腕に、首脳陣も抑えながら調整させてきた印象が強い。実戦登板までのブルペン入りの回数などは首脳陣が指示。右も左も分からない中で気疲れや余計な力が入ることがあるだけに、あまり負荷をかけてこなかった。

当然、森下自身の意識もあった。並の新人であればアピールしようと力が入るものだが「ケガをしないように気をつけたい」と周囲の目など気にせず、地に足をつけて調整の歩を進めた。

即戦力投手を開幕ローテーションに入れるメリットはある。新戦力のデータが最も少ないシーズン序盤こそ、未知の力が生きる。過去10年の広島新人先発が5月までに得た白星は以下の通り。

<2017年>
加藤(矢崎)拓也 1勝
床田寛樹 1勝

<2016年>
横山弘樹 2勝

<2014年>
大瀬良大地 5勝
九里亜蓮 2勝

<2012年>
野村祐輔 4勝

<2011年>
福井優也 2勝

エース大瀬良も褒めるバネ

森下にはシーズン序盤だけでなく、シーズンを通した活躍が期待されている。そんな活躍に太鼓判を押すのは、1年目に10勝を挙げて新人王を獲得した大瀬良だ。

「すべての動きにセンスを感じる。細いけどバネもある。(体も)ちょっとずつ大きくなっていくと思う。(自身の1年目と比較され)全然上でしょう」

ともに休日を返上して行ったキャッチボールでは、大瀬良が即席で教えたスライダーをすぐに試投して曲げてみせた。投球に組み込むまでの精度ではないとはいえ「いいスライダー投げていましたよ。器用なのでうらやましい」と教えた側が苦笑いしていたほど。

そんな大瀬良とは2月8日のフリー打撃登板から練習メニューが重なるようになった。メニューが同じであれば、自然と共有する時間も増える。首脳陣の狙いか、偶然か分からないが、この時間の共有がまた新人森下にプラスとなったような気がする。

回り道してきたからこそ、ヒントになる

大瀬良は助言を惜しむことはなかった。チーム内での立場も変わってきたことでもとからある周囲への気配りや目配りが自然とできるようになった。

「良いことも悪いことも含めて、いろんなことを経験してやってきた自負はあるので。自分の経験の中で伝えられることは伝えようとは思っています」

森下とも食事をともにしながら何でも話を聞いてきた。

若い選手に言葉がスッと入ってくるのは、大瀬良が天才型ではないこともあるだろう。1年目に新人王を獲得しながらも、2年目には白星に恵まれず中継ぎに回った。その後はケガもあり、納得のいく球を投げられない時間も過ごした。回り道しながらも登ってきた道程に、若手へのヒントが転がっている。

一般社会でも同じことがいえるが、若手がどんな先輩につくかは意外なほど大きな影響を与える。そういった出会いもまた、“持っている”選手の証かもしれない。

“持っている”新人の可能性

欠点ではないものの、森下の活躍を不安視する声のひとつに「スタミナ面」を挙げる人もいる。大学までの春秋のリーグ戦と異なり、プロ野球のシーズンは長い。そこで安定した投球ができるかどうかという不安……。

ただ、今年のシーズンは東京五輪が開催されるため、7月19日から約1カ月中断される。練習試合が行われるとはいえ、プロ1年目の先発投手がまず肉体的な蓄積疲労を痛感させられる夏場に再調整期間が設けられることも大卒の森下には追い風のように感じてならない。

佐々岡真司新監督が現役時代に背負っていた18番を託され、プロ野球の扉を開く。理想は「勝てる投手」であり、目指すべきところも同じ。

「勝てる投手にならないといけないと思っています。結果がすべての世界。勝たないと意味がないと思って、マウンドに上がりたい」

欠点がないことが欠点にもなるのがプロ野球の世界。これまで戦ってきた舞台とはレベルが違う。これからもきっと幾多の困難が待ち受けているだろう。

ただ、それをも乗り越えるだけの技術、力、精神力を“持っている”。それだけの可能性を感じさせる、黄金新人の春だった。

(※引用元 Number Web

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