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鈴木誠也は、好調のシーズン中に…生き残りたければ「変化」しろ!

2020年4月8日

鈴木誠也は、好調のシーズン中に…生き残りたければ「変化」しろ!

継続、反復が大事だと前に書いた。しかし、何年も続けて結果が出なければ、変えなきゃいけない。プロの選手には、ここまでこれでやってきた、という信念のようなものがある。白紙に戻すのは勇気がいることではある。ただ、伸びない選手ほど変化を嫌う傾向がある。

どうしても打てない相手投手は、きっと来年もそのチームにいる。自分の苦手な球種、コースなどは、スコアラーによって丸裸にされる。

全球団の投手に嫌というほど弱点を突かれるわけで、変わらなければ、来年はもっと打てない。それがプロの世界なのだ。

伸びる選手は、信念はあっても、周囲の助言に耳を傾ける謙虚さ、素直さを持っている。

イチローは常に何かに挑戦していた。広島の鈴木誠也は、私が巨人の二軍打撃コーチを務めていた2年前、打率3割2分、30本塁打、94打点の好成績を残した年にもかかわらず、シーズン終盤に電話でこう告白してきた。

「バッティングフォームを変えようと思っています」

私は「シーズンが終わってからでいいんじゃないか」と返した。正直なところ、やり過ぎだと思ったが、誠也の向上心には頼もしさも感じた。進化しようとして同じ場所にとどまらないのは、イチローら一流の共通点でもある。

野球において悩むことは良くない。打撃は10回中7回失敗しても、3回打てば一流。現役を続けていれば、膨大な量の失敗を積み重ねることになる。いちいち失敗を悩んでいたら身が持たない。7回打てなかった後に、3回続けて安打することもあるのだが、7連続凡打の段階で、とてもそうは考えられないものだ。

俺はずっと打てないのではないか。悩んでいるだけでは問題は解決しない。

私は選手に「悩むなら考えろ」と言ってきた。なぜ打てないのか、理由を考える。それが分かれば、夜中に素振りをしながら修正したり、解決するために動くことができる。状況が変化する可能性が出てくるのだ。

「チャーッス」と言われ「やり直せ」

私は指導者人生で「源気」という言葉を座右の銘にしてきた。

元気、やる気、負けん気、勇気、気力、気合……。多くの「気」が成長の「源」になるという言葉だ。

もうひとつ大事にしたのは「時」である。選手がうまくいっていない場合、ある程度の「時間」が必要になる。チャンスが来た時、モノにするという意味もある。

「チャーッス」

カープの二軍監督だった頃、こんなあいさつをした選手、コーチに対し、「もう一回ドアの外からやり直せ」と叱ってきた。思えば私は口うるさい指導者だった。ただ、周囲に感謝の“気”持ちが持てなければ“時”も来ないと思う。

(※引用元 日刊ゲンダイ

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