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11年目、もがき続ける堂林翔太…新井貴浩「昔の自分と似ている!」

2020年5月31日

11年目、もがき続ける堂林翔太…新井貴浩「昔の自分と似ている!」

球団は監督交代によって、チームの変革を期待する。今年、広島は佐々岡真司新監督となり、変わろうとしている。

変化なくして、進化なし。今年11年目を迎える堂林翔太にも、わずかな変化が見える。それは黙々と両手で振り続けるティー打撃にある。

最初は右手もしくは左手だけで振る選手も多いが、堂林はティー打撃の1スイング目から両手でバットを握る。バットヘッドを立たせる意識付けのため指2本分ほどグリップを離して握り、内角高めや外角高めなどコースを設定しつつ、両手をバットから離すことはない。

当たり前のようで、当たり前でもない。選手にとっては意識付けさせるメニューであり、自分の体を知るメニュー。中には逆手で握る選手もいる。堂林のように、最初から最後まで両手でティー打撃する選手のほうが実は少ない。

不器用なりに、いろいろやってきた

堂林も今年の春季キャンプまでは、ティー打撃のときにほかの選手と同じく右手、左手、逆手……と握り方を変えながらバットを振っていた。

「新しいことをやりたいんですけど、自分の中にすっと入ってくる感じがしない。僕の場合、片手(でのスイング)を意識すると変な癖がつきそうな感覚があるんです。あくまで応用だと感じているので、まずはキャンプからやってきたことを続けたい。それこそ不器用の一番の強みかなと。僕は不器用なりに、いろいろやってきたので」

自虐的に笑うが、その不器用さが長い低迷期につながったような気がする。

一軍にデビューした2012年以降、毎年のように違うトレーナーに依頼し、新たなトレーニング法などを学んできた。真面目な性格ゆえ、指導者だけでなく、助言をくれる人の意見にはすべて耳を傾けてきた。ノーステップ打法や神主打法、打ち方もいろいろ試した。藁にもすがる思いだったのだろう。

プロ3年目の’12年に野村謙二郎監督から期待され、全試合出場を果たした。’14年まで300超の打席数を記録したが、緒方孝市監督体制下では打席数が毎年2桁にとどまり、昨年は出場28試合、38打席はいずれも’12年以降ワーストに終わった。

急騰した人気によって歓声も増えたが、比例して罵声も増した。期待値の高いスター性のある選手の宿命か。並の選手が出場数を減らしても、そこまで外野が声を上げることはない。

焦りは当然あった。結果を求め、変化を求めた。新しいものを取り入れれば、何かが変わると信じているようでもあった。ただ、意思や根拠のない変化は進化のきっかけにもならない。

新井貴浩の姿を見て学んできた

不器用な男の転機は、同じ不器用な男との出会いだった。2015年に新井貴浩氏が広島に復帰。翌年オフに弟子入りを願い出て、’17年1月には護摩行にも挑んだ。打撃技術や精神力、練習に取り組む姿勢など、多くを学んできた。猛練習でリーグを代表する打者となった新井氏も、堂林のことを「昔の自分と似ている」と感じていたという。

’18年に新井氏が引退した後も変わらない。ときに連絡を取り、アドバイスを求める。今年の春季キャンプで迷いが生じていたときに光を差してくれたのも、新井氏だった。

2月14日、ロッテとの練習試合。途中出場から1打数無安打に終わった試合後、同氏から打席での姿勢を指摘された。

「構えているバット(ヘッド)をそのまま投手に突き刺すくらいの勢いでいい」

技術ではなく、感覚のアドバイスだった。言葉だけ聞いても理解が難しいメッセージも、師弟関係にある2人だからこそ理解し合える。

「スッと落ちてきた。自分の中で(悩んでいたものが)全部がそろった感覚がありました」

自分の進むべき道を照らしてくれた言葉に、表情も晴れた。

泥臭くもがき続ける「プリンス」

変わろうとするのではなく、変わらないことを選んだ。周囲にはわずかな変化も、堂林には大きな変化だ。

ティー打撃だけでなく、フリー打撃でもセンター中心に打ち返すことを徹底する。引っ張った柵越えの後は自制の念を強め、次の1球はセンターから右方向を狙う。自粛期間が続き、練習時間が限られ、単調な練習メニューに終始しても根気強く続けた。

今年で29歳。年齢を重ねるごとにチャンスは少なくなっていく。プロの世界で、高校時代に呼ばれた「プリンス」という愛称とは程遠く、泥臭くもがき続けている。

「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい」という言葉が、堂林の姿勢を表している。不器用な人間は、器用な人間よりも時間はかかるかもしれないが、不器用だからこそ、一度身に付けたものは忘れない。

人は変わらないことを選んでも、進化できるものかもしれない。

(※引用元 Number Web

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