阪神に3連勝と好スタートを切った巨人が、23日から東京ドームに広島を迎える。
原監督が復帰した昨季、5年ぶりのリーグ優勝こそ果たしたものの、広島には10勝14敗1引き分けと大きく負け越した。
巨人は広島に2014年に勝ち越して以来、15年10勝15敗、16年12勝13敗、17年7勝18敗、18年7勝17敗1引き分けと、特に最近は一方的にやられている。
巨人のさるチーム関係者がこう言った。
「だから原監督が戻ってきた昨年、データ分析能力に定評があり、17年のWBCで侍ジャパンのスコアラーを務めた志田スコアラーをチーム付から広島担当に配置転換したのですが……」
どうやっても抑えられないのが、4番の鈴木誠也(25)である。昨季の首位打者・鈴木の巨人戦打率は・402。東京ドームでも同・359とカモにされた。鈴木はDeNAとの今季開幕3試合で11打数5安打で同・455、2本塁打、5打点のロケットスタート。気分を良くして乗り込んでくるはずである。
巨人戦に強いのは鈴木だけではない。DeNA戦で3番に入った西川も昨季の巨人戦打率・404、5番のメヒアは同・310。中軸が軒並み巨人戦を得意としているだけに、安易に4番・鈴木との勝負は避けられないということだ。
一方で阪神との開幕カードで10打数5安打の打率・500、1本塁打、4打点とこちらも好スタートを切った巨人の4番・岡本和真(23)は、昨季の広島戦の打率が・240にとどまった。
「さらに、昨年は広島戦3勝0敗と獅子奮迅の働きを見せた山口俊が、メジャーへ移籍してしまった。今回の広島3連戦に先発予定のメルセデスも心配。昨季8勝したものの、広島戦は5試合で防御率4・44の0勝3敗。広島アレルギーがあるはずですから」(同前)
2年連続2ケタ負け越しから、昨季は4つの負け越しで済んだ、という巨人の関係者もいるが、5年連続でも2リーグ制以降の球団ワーストなのに、これが6年連続になれば、まさに赤っ恥。今季も広島に負け越すようなら、コーチ、あるいはフロントの首が飛ぶともっぱらである。
(※引用元 日刊ゲンダイ)