
かつて広島カープで豪快な本塁打を量産したサビエル・バティスタが、2025年シーズンは日本の独立リーグで圧倒的な成績を残している。所属する士別サムライブレイズ(北海道フロンティアリーグ)では、ここまで54試合で打率3割9分4厘、19本塁打、72打点、出塁率.485、長打率.734、OPS1.219という驚異的な数字を記録。
もはやリーグのレベルを超越した「無双状態」と言ってよく、再びNPBの舞台で見られるのではという声が高まっている。
NPB時代を振り返ると、その長打力はすでに証明済みだ。17年に広島で1軍デビューし61試合で打率2割5分6厘、11本塁打。18年は99試合で25本塁打、翌19年は103試合で打率2割6分9厘、26本塁打、OPS.863を記録。3年間で計62本を放ち、中軸打者としての潜在力を示した。しかしドーピング違反による出場停止や三振の多さなど課題もあり、キャリアは一度途切れた。それでも独立リーグでの圧倒的な成績は、なおNPBで通用する力を裏づけている。
比較対象として挙げられるのが、同じく中南米出身でNPBに根を下ろしたダヤン・ビシエドだ。18年には中日で打率3割4分8厘、26本、99打点で首位打者を獲得し、現在までに通算141本塁打を積み上げ、今季は横浜DeNAベイスターズで存在感を放っている。確実性と勝負強さを兼ね備えたビシエドは「助っ人成功モデル」として定着したが、一撃の破壊力という点ではバティスタも決して引けを取らない。
では、もしバティスタがNPBに復帰するとしたら、どの球団が最も適しているのか。ポイントは本拠地球場の本塁打期待値とチーム事情の両面だ。ヤクルトの神宮球場は両翼97.5mと狭く、本塁打パークファクターは1.40でリーグ随一。右打者の長距離砲が欲しいヤクルトにとって、バティスタは即戦力候補となり得る。日本ハムのエスコンフィールドも両翼97mと99mで長打が出やすく、若手中心の打線に経験ある大砲を加える意味で相性が良い。また楽天の楽天モバイルパーク宮城も両翼100mと浅く、OPS型の打者に有利。中軸の世代交代を進めたい楽天にとっても補強ポイントと一致する。
ビシエドが中日からDeNAに移り、チーム事情にフィットしながら通算141本塁打を積み重ねたように、バティスタも適切な環境と役割を与えられれば再び輝きを放つ可能性がある。単純なパワー評価にとどまらず、戦力編成や戦術との相性を考慮すれば、NPB復帰の現実味は決して小さくない。ファンを熱狂させるその一撃を、再び一軍の舞台で見られる日を期待したい。(ケン高田)
(※引用元 Asagei plus)