
今年のプロ野球ベストナインが発表された。セ・リーグではゴールデングラブ賞と同様、阪神から大量7人が選出。投手、捕手、一塁手、二塁手、三塁手と阪神勢が占拠するダイヤモンドにおいて唯一、違うユニフォームはショートのポジション。今季132試合でショートを守り、最後まで首位打者のタイトル争いを繰り広げた巨人・泉口友汰だ。
その泉口選出に関しては、
「広島・小園海斗への投票が伸びませんでした。泉口の投票数の半分以下に終わったことには驚きましたね」(在京球団スタッフ)
泉口は198票、小園は76票だった。
今季の小園はチーム事情により、序盤戦はセカンドを守り、シーズン中盤までは主にサードで出場していた。ショートの守備に就いたのは50試合だけで、
「失策はありましたが、内野ならどこでも守れる器用さを見せてくれたから、新井貴浩監督はやりくりができたんだと思います」(前出・在京球団スタッフ)
小園はセ・リーグ首位打者であり、最多安打の部門でも2位だった。バットでもチームに貢献しているので、ベストナインにその名前がないのは「寂しい」のひと言だ。
「シーズン終盤、サードのスタメンで出場していた佐々木泰、首脳陣が期待している若手の内田湘大、内野手兼任になる坂倉将吾もいます。サードは小園を加えた激戦区になるかもしれません」(広島メディア関係者)
後半戦は打撃不振でベンチスタートとなった矢野雅哉も、このままでは終わらないだろう。ショートが矢野との競争となれば、その影響はセカンドの菊池涼介に及ぶ。
「広島の内野布陣が大きく入れ替わる可能性が出てきましたね」(前出・広島メディア関係者)
守備によるチーム崩壊というと、前年の「失策数リーグ最少」からワーストに転落した巨人が思い浮かぶ。しかし広島も2024年、リーグで2番目に少ない「失策66」から、今季は5位の「75」に転落している。こちらもレギュラーを固定できなかったことによる守備の不慣れが原因であり、内野陣の総入れ替えとなれば、守備面では苦しい状況が続くだろう。
小園のベストナイン漏れは「守備暗黒時代」の幕開けかもしれない。(飯山満/スポーツライター)
(※引用元 Asagei plus)