東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」内定24選手が2021年6月16日に発表され、広島から12球団最多となる5人が選出された。
広島は今季リーグ5位と低迷するも稲葉篤紀監督(48)は選手個々の能力の高さを評価し、森下暢仁投手(23)、栗林良吏投手(24)、曾澤翼捕手(33)、菊池涼介内野手(31)、鈴木誠也外野手(26)の5人を選出した。
「(栗林は)マウンドの上で堂々としている」
侍ジャパン公式ユーチューブでライブ配信された会見のなかで、稲葉監督は広島の5選手について大きな期待を寄せた。
プロ2年目の森下については「国際舞台でも全てのボールが通用する」と評価し、ルーキー栗林に関しては「三振を取れる投手として非常に期待しています」と語った。曾澤、菊池、鈴木ら野手陣については代表での豊富な「経験」や「勝負強さ」などを指摘した。
また、侍ジャパンにおける栗林の役割については次のように語った。
「彼は1年目なんですけども非常にマウンド度胸といいますか、マウンドの上で堂々としている姿も含め、彼の投げているボールであったり、バッターの姿であったり、そういうのを見て非常にいいボールを投げているなと感じております。彼は今のカープで一番後ろで投げています。ジャパンとしてもリリーフ、後ろの方という考え方でいます」
稲葉監督「選手個々の能力というもの見て…」
今季チームの状態がなかなか上がらず、不振にあえぐ広島から5人を選出。この理由について稲葉監督は「チーム状況というのはどのチームにもありますが、選手個々の能力というもの見て今回、5人というメンバーになりました」と説明した。
一方、前日15日の西武戦で左足を負傷した曾澤については「翼(曾澤)に関しては、昨日足を痛めたようなので球団関係者の報告を待っている最中なので、話が来てからいろいろどうするかを決めていきたい」と話すにとどめた。
12球団最多となる5人が「侍ジャパン」に選出されたが、鯉党の心境は複雑なようだ。
ツイッターでは「選手の実力が認められてうれしい」と素直に喜びを表現する声も見られるが、ここまでクローザーとしてフル回転の栗林や森下を「五輪中に休ませてあげたかった」との声も上がっている。いずれにしても5選手に対する稲葉監督の評価は高く、期待は大きい。
(※引用元 J-CAST)