ロッテ・佐々木朗希投手(20)が4月24日のオリックス戦で白井一行審判員(44)に詰め寄られた一件は、まだ余波が続いている。
9日に行われた日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会は騒動以降、全球団が一堂に会する最初の機会となった。
「会議の中で世間を騒がせた案件が起きないようにするために、審判員のあり方をどう考えるべきかという議論はありました」と話したNPBの井原敦事務局長。
すでに24日の試合後に審判団は検証を行い、友寄正人審判長が「別の方法があったということを考えて対応するべきだった」と白井氏に指摘していたが、2日に全審判員を対象とした全体ミーティングをオンラインで実施し、冷静に務めることを確認していた。
「公認規則にある審判員の行動規範について記した『審判員に対する一般指示』の項目にミーティングで触れて、改めて行動規範について確認をした。そうしたことによって正しい試合の運営ができるということを確認し、12球団に説明した」(井原事務局長)と異例の対応で行動規範の徹底を要望。
公認野球規則の「審判員に対する一般指示」という項目には「悪い事態に対処するにあたっては、感情を捨てて自制することが、いちばん大切なことである」などと書かれ、末尾にはこう記してある。
「最後に、審判員は礼儀を重んじ、しかも公平にして厳格でなければならない。そうすれば、すべての人々から尊敬される」 (片岡将)
(※引用元 夕刊フジ)