チーム最年長が今季、代打の切り札として随所で勝負強さを発揮する。5月12日の巨人戦(東京ドーム)。1点を追う9回一死二塁の場面で代打コールされた松山竜平は、相手守護神・大勢に対し、土壇場で同点に追いつく適時打。
延長10回に一挙6得点を奪う打線爆発につなげた。翌日の同カードでも同じく1点ビハインドの9回一死三塁の場面で、今度は二ゴロを放ち、しぶとく同点としている。
5月18日現在、代打打率.429(14打数6安打)は、セ・リーグの代打10打席以上の打者としては2位の成績で、8打点も同じく2位。「すごく状態がいいと思うし、しっかり準備もできて今の状態がある」と充実の37歳。
交流戦では指名打者制となるパ・リーグ主催試合などでスタメン出場の可能性もあり、活躍の機会は増えるはずだ。
4年連続Bクラス低迷の要因の一つが、交流戦だった。昨季は18試合制となった2015年以降で球団ワーストの(5勝)13敗で開催3年連続、通算で単独ワースト6度目の最下位。
2本塁打、33得点は、ともに16年の阪神の不名誉記録を更新した。チームとしても何度も同じ轍を踏むわけにいかない。
昨年、交流戦を制したヤクルトがリーグ優勝したように、18試合の戦いがその後を大きく左右する場合もある。まずは17年以来、6年ぶりの勝率5割超えがチームの最低ノルマだ。今年はパ・リーグを知る秋山翔吾もいる(※昨年、交流戦後に加入)。
パ投手陣を打ち崩すため、技術と経験が詰まったベテランのバットは欠かせない。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)