元広島東洋カープの山内泰幸氏がYouTube『プロ野球OBクラブチャンネル』で、ミネソタ・ツインズの前田健太投手の新人時代について語った。
■山内氏が野村氏とトーク
現役時代巨人キラーとして名を馳せ、「UFO投法」と呼ばれた独特なフォームがトレードマークだった山内氏と元横浜ベイスターズ選手の野村弘樹氏がトークをした今回の動画。話題は山内氏のコーチ時代に。
同氏は3軍コーチを経験したのち、2軍コーチを4年間務めたことを明かし、「そのときに前田健太が入ってきたんですよ」と話した。
■前田投手の1年目を語る
野村氏から「どんな選手だったの?」と質問されると、「2軍コーチ1年目に、前田健太が1年目。もう、見てなにも言うことはないでしょという感じで」と山内氏。
続けて「センス抜群で。打っても投げても走っても、同級生レベルとはまったく違う。『これはもう違うなあ』という感じでしたね」と話す。
「アドバイスをしたことは?」という質問には「丁寧に投げなさいということは言っていましたね。大きく投げなさいということを言っていましたね」と振り返った。
■1度大きな声を出して怒った
前田投手とはPL学園の先輩にあたる野村氏は「ちょっと性格的に、いい加減になりそうなタイプではあるよね?」と指摘。
すると、山内氏は「なにをやってもうまいので。そこそこ投げられるし、守備とかもうまいんですよ。だから捕り方を指示して、丁寧に捕ってくれよといったときに、ちょっとちゃらんぽらんな投げ方をしたことがあって」と振り返る。
そして「1回だけ大きな声で、マエケンを怒ったことがある。それ以外は怒ったことがないですね」と話した。
■当時の育成プランを告白
さらに山内氏は「当時カープが高卒の投手が1年目から登板して、そのあと伸びない投手が続いたんですよ。マエケンはじつは1年目はうえに上げないおこうということで。球団主導で」と告白。
続けて「前田健太を1年間1軍に上げないで、2軍のローテーションで投げさせてみようということで」と当時の事情を明かす。
野村氏からの「球数制限とかをしたの?」という質問には「球数的にはそんなに数えてなかったですけど、登板過多とか、すごく投げさせることはしなかったです」と話した。
■前田投手は「1年目から投げたかった」
山内氏は「マエケンは『1年目から1軍に行きたかった』と言ってました。同級生でマーくん(田中将大投手)がいて、マーくんは1年目から投げているので」とコメント。
そして「マエケンもメジャーに行くときにね、『あのときどうだった?』と聞いたら、『やっぱ1年目から1軍で投げたかったです。今となっては、あの1年間あったんで良かったです』と言ってくれた。それで良かったなと」と話していた。
■山内氏が前田投手の1年目を語る
(※引用元 Sirabee)