広い守備範囲とシュアな打撃で広島・矢野雅哉(25)が今季、遊撃レギュラーの座を摑みつつある。
「センスがあるうえに強肩。10年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞した名手の菊池涼介(34)にも一目置かれるほどの存在になっています。『打撃に磨きがかかれば、今後ショートは10年安泰』と球団の期待値も高い」(スポーツ紙デスク)
兵庫・育英高から亜細亜大を経て’20年のドラフト6位で広島に入団。甲子園出場経験はなかったが、大学時代に素質が開花。東都大学野球リーグでは首位打者にも輝いている。そんな矢野は、新井貴浩監督(47)、藤井彰人ヘッドコーチ(47)から「ヤジ将軍」としても重宝されているという。
常にベンチで声を出しては味方を鼓舞して、時には相手打者をヤジってプレッシャーをかける。ヤジ将軍の大事な”仕事”である。ただ、どうやら矢野は少しやり過ぎたようで……相手球団の選手が我慢ならずに怒鳴り込んできたという。
「ヤクルトの野手Aに試合前の練習の際に『お前、ツラ貸せ。裏に来い!』と呼び出されて『調子乗るのもいい加減にしろよ!』とドスの効いた声でツメられたんだとか。この”事件”はすぐさま両軍関係者の耳に入り、内々に手打ちが行われたようです。ただ、いきなり一発カマされた矢野はカンカンに怒っているんだとか。今季の広島対ヤクルト戦は要注意ですよ。思いがけないトラブルが起きて乱闘騒ぎに発展する可能性がある」(広島カープ関係者)
若武者がイケイケになるのは、いつの世でもあること。驚きなのは、昭和のヤンキーよろしく、グラウンド裏に矢野を呼び出して一喝したAの〝不適切にもほどがある〟態度だろう。
「Aは『やってやりましたよ!』と誇らしげだったそうですが、シーズン序盤から不要な揉め事を起こしてどうするのか。新井監督は優しいから穏便に済んでいますが、これが往年の星野仙一さんみたいなコワモテ監督だったら、Aは執拗なインコース攻めに遭っていたかもしれない」(球団関係者)
矢野には今後もグラウンド内外で闘志むき出しの姿を見せてほしいものだ。
(※引用元 FRIDAYデジタル)