広島野球の新たな申し子がステップアップに挑む。今季の広島は23試合でチーム失策数が12球団最少の6。ここまで堅守を支えているのが、遊撃のポジションをつかもうとしている矢野雅哉内野手(25)だ。
本人は「最低限の仕事はできているのかなとは思っている」と控えめな自己評価だが、遊撃の広い守備範囲を誇り、俊足を生かした好走塁、投手に球数を使わせる打撃と走攻守で広島の伝統を体現している。
29日は阪神戦(マツダ)が降雨中止。「最低限」をこなした上で「あとは…」と見据える課題を「ランナーがおる状況でのバッティングかなと思う」と語った。走者なしでは打率3割1分。それが走者ありでは1割に満たない7分7厘まで下がっていた。
理由には自覚がある。「僕自身が変えてしまっている。ランナーがおったらどうしても返したいとか思ってしまっているところがあるので」。改善点は「ホンマに考え方だと思います」と分かっている。いやらしい打撃に勝負強さも加われば、さらに値打ちが上がる。
(※引用元 中日スポーツ)