来週から交流戦がスタート。また開幕から2か月が経過し、各球団のルーキーたちの活躍も日々、話題を呼んでいる。
そんな中で現在リーグ2位の広島では新たなスラッガーの成長がひそかに注目されている。
広島ドラフト1位の佐々木泰がその人。27日に行われた巨人・広島戦(富山)では「8番・三塁」として先発出場。1点をリードする7回一死走者なしの第3打席では相手左腕、井上温大の直球をしっかり捉えて、ライト前に運んだ。
佐々木は青山学院大からドラフト1位入団。故障で開幕2軍と出遅れるもファームで打率.565と打ちまくったことも注目された。
満を持して5月20日にプロ初昇格を果たすとサードの守備も無難にこなし、活躍の場を拡げつつある。今季はここまで5試合に出場、打率.235、1二塁打(27日現在)の成績を残す。
佐々木に関しては球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は25日までに自身のYouTubeチャンネルに「【逸材発掘】広島カープの中軸を打てる若手スラッガー!山田哲人や牧選手のような逸材がヤバかった…」と題した動画を更新。佐々木の覚醒に独自の見解を語っている。
高木氏は佐々木に関して、最初に佐々木を開幕前のオープン戦で見たときに「いい選手獲っているな、広島」と感じたという。
打撃の特徴に関しては「右で長打も打てて、率も残せる」として、「キレ良くバランス良く振る感じ」とした。
今後、クリーンアップを担っていく存在になっていくと見る。
タイプとしては「山田哲人タイプかな」としてヤクルトのトリプルスリー男として知られる山田のスイングを彷彿させるとした。
「ホームランバッターではないけど、キレ良くスタンドまで持っていくという」「バランスが良い」とコメント。
高木氏はほかの広島の布陣も分析しながら、ナインたちの競争意識を高める新井貴浩監督の手腕も評価した。
新井監督にとっても今季は就任3シーズン目、昨年は終盤まで優勝争いを繰り広げながら、9月に急失速とリベンジを目指す年でもある。
果たして若きスラッガーがチーム内でどんな役割を担っていくのか。今後も背番号10の存在が注目を集めていきそうだ。
(※引用元 CoCoKARA)