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鈴木誠也、昨年「重責」に悩み…「自分が向かう場所を見失っていた」

2018年1月4日

鈴木誠也、昨年「重責」に悩み…「自分が向かう場所を見失っていた」

37年ぶりのリーグ連覇を果たした昨季、広島に1人の革命的な4番打者が誕生した。鈴木誠也――。攻守走に最高級の品質を持つ23歳は、しかし、佳境を前に故障離脱の憂き目を見た。

曲折を乗り越え、精神的に成長した2018年。「年男」が掲げる100打点は目安に過ぎない。心身とも屈強な真のスラッガーへ。予兆が現実になった時、3連覇と日本一の光が見える。

「去年はブレブレでした。自分自身に対して感情が爆発したことも。こんな精神状態じゃダメだ…と気付いていたけど、具体的にどうすればいいのか、わからなかった…」

鈴木は静かな口調で切り出した。打率・300、26本塁打、90打点の好成績を残した2017年。4月中旬から4番に抜てきされ、重圧など無関係とばかりに打った。だが、周りの目を意識し始め、自分を見失う。奇禍はそんな時に起きた。

「3年目から階段を上り始めたけど、去年はガケだった。次の階段が無いから、一つ間違えたら(谷底に)落ちる。ケガは起こるべくして起きた…と」

8月23日、DeNA戦で右足首を骨折。大きな転機だった。厳しい境遇にある人たちと入院中に出会い、好きな野球ができる幸せを実感。人として足もとを見つめ直した。その一方では、野球人として自身と向き合った。有意義な時間だった。

「自分が向かう場所を見失い、ずっとモヤモヤしていた。でも、今は違います。ここを目指す、こういう選手になる…という目標が明確になったので」

実績を積み重ね、求められるものが変わった昨季。周りの目に心を乱され、イラ立つ自分がいた。どうすれば達観できるのか。考え抜いて見つけた答えが“目標に向かってプレーする”だった。目指す先を問うと「それはまだ」と笑った。

「去年よりも成長したい。数字は別に意識していません。ただ4番を打つとしたら、100打点は挙げないといけない。前の人たち(タナ・キク・マル)があれだけ出塁し、つなげてくれる。還すのが4番の仕事なので」

多種多様な名優がそろうカープ打線。その中で4番の期待を担う鈴木は、状態が良くない中で残した昨季の好成績を例に挙げるまでもなく、底知れぬポテンシャルを秘める。24歳の年男を迎える今季、曲折を乗り越えてどう覚醒するのか。

「テーマは、気持ちをどうコントロールするか。ケガをして、いろんなことを感じた。それをどう出していけるか。楽しみです」

右足首手術から完全復帰し、新たな誠也神話の創世記が始まる。(江尾卓也)

(※引用元 スポニチアネックス

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