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特に成長した選手、Aクラス請負人「いい打者、スタメン争いできる」

2021年2月8日

特に成長した選手、Aクラス請負人「いい打者、スタメン争いできる」

昨シーズンをセ・リーグ5位で終え、広島は2年連続でAクラス入りを逃した。今シーズンこそ覇権を取り戻そうと始動したチームに、打撃投手として”Aクラス請負人”久本祐一が戻ってきた。

久本が広島でプレーしたのは2013年シーズンからの4年間だが、持ち前の明るい性格で慕う選手も多かった。そんな”兄貴分”の久本が、近年の広島の状況、今シーズンにかける思いを語った。

――今シーズン、打撃投手として5年ぶりに広島に復帰することになりますが、どういった意気込みでいますか?

「特別な意識をせず、自然体でいければ。2016年に中日の打撃投手としてチームに復帰した時は、僕が現役時代にプレーしていた(2012シーズンまで)時とは半分くらいメンバーが変わっていたので、少し緊張した部分もありました。今の広島は5年前に比べても、首脳陣の方々や選手たちの顔ぶれもあまり変わっていない。ヤクルトから河田(雄祐)さんがヘッドコーチとして戻ってきますし、自然に溶け込んでいけるんじゃないかと思います」

――久本さんは昨シーズンまで中日の打撃投手を務めていましたが、相手チームとしての広島の状況をどう見ていましたか?

「投手陣が苦しんでいた印象がありますね。特にクローザーに関しては、3連覇を果たした際に守護神を務めていた中﨑 (翔太)が、2019年シーズンから調子を落とした影響が大きいと思います。

広島もその課題をわかっていて、新外国人投手を2人補強し、オープン戦では機能しているように見えましたが……うまくきっかけを掴むことができなかったように思います。結果として、(ヘロニモ・)フランスアで固定されるまでに時間がかかってしまいましたね」

――昨シーズンまでは相手側だったわけですが、広島で大きく成長したと思う打者はいますか?

「4番の鈴木誠也は言わずもがなですが、若い選手も出てきているように感じます。特に捕手の坂倉(将吾)は『いいバッターだな』という印象が強いです。感覚的な表現になりますが、打席での構えがいい。昨シーズンも広いナゴヤドームでいい打球を飛ばしていましたね。

キャッチャーとしても、ピンチになればなるほど声がよく出ていましたし、タイムをかけてマウンドにいるピッチャーに駆け寄る時の表情も堂々としていた。広島には正捕手に會澤(翼)がいますが、堂々とレギュラー争いをできるくらいの実力があると思います」

――會澤選手は、先輩の捕手である石原慶幸さんが昨シーズン限りで引退したことで、よりリーダーとしての役割が期待されそうですね。

「そうですね。でも、會澤も石原と同じように”どっしり”してきましたし、もともと頼もしい選手ですから。ちなみに石原は1学年下なんですが、大学時代に対戦した(久本が亜細亜大学、石原が東北福祉大学)時には、すでにどっしりしていましたね(笑)。石原は解説者になりましたが、共に野球界を盛り上げていけたらと思っています」

──再び広島がAクラス、優勝を目指すには、やはりリーダー的な選手の存在が重要になるでしょうか。

「各チームに言えることですが、シンボルとなるような選手は不可欠だと思います。僕が現役だった頃の広島であれば前田智徳さん、中日時代では立浪和義さんのような。その2人に共通していたのは”集中力”です。練習に対する取り組み方、試合への準備は研ぎ澄まされていました。

そういった行動を後輩たちは見ています。広島には會澤の他にも”背中で語れる選手”がたくさんいますが、昨シーズンにブレイクした堂林(翔太)が、開幕前に後輩である鈴木誠也の自主トレに志願して参加した姿勢もすばらしかったですね。それまで大きすぎる印象があった振りが、コンパクトに強くなった。プライドも関係なく、『変わらないといけない』という強い思いを行動に移せる選手が出てくると、チームは活気づいてくるものです」

──そのほかで、今シーズンに注目していることはありますか?

「まだどういった形で試合が行なわれるかはわかりませんが、スタジアムに大勢のお客さんが入った場合、特に若手選手たちのパフォーマンスがどうなるかですね。昨シーズンは無観客だったり入場が制限されたりしていましたが、甲子園などもそうですけど、マツダスタジアムも満員になると雰囲気がガラっと変わりますから。

僕が中日で初登板した時も、それまでの大学や社会人との雰囲気の違いを肌で感じました。照明が明るく、鳴り物での応援が響き、1球ごとに歓声が上がる。何でもない外野フライなのに、『ホームランなのか?』と勘違いすることもありました。それがプレッシャーになることがあるので、昨シーズンに結果を残した選手でも、今シーズンはどういったプレーができるかわからないですね」

――昨シーズンに10勝を挙げて新人王に輝いた、森下暢仁投手の投球にも影響がありそうでしょうか。

「彼は今年が2年目で、お客さんの大きな力を体感していないですから、読めない部分はあると思います。ただ、投球だけでなく、フィールディングやバントなどを見る限りでは堂々としていますし、すごくセンスも感じます。大声援をすぐに味方にできる選手もいますから、プラスに働いてくれるといいですね」

──最後に、広島での目標を聞かせてください。

「今シーズンに向けての取材に応じる選手たちの言葉からは、『このままではいけない』という危機感をものすごく感じます。2年連続Bクラスから何としても抜け出すんだと。僕も率先してコミュニケーションを取り、大きな声を出して、選手たちを少しでもサポートできるように頑張りたいです」(寺崎江月)

(※引用元 web Sportiva

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