全国の報道関係者の投票で守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞」が10日、発表され、セ・リーグ二塁手部門は阪神・中野拓夢内野手(27)が110票を集め初受賞。広島・菊池涼介内野手(33)は107票でわずか3票及ばず、リーグ新記録となる11年連続受賞を逃した。
昨年の表彰式で本紙の直撃に、菊池は「若いころから比べたら『あそこ捕れたのにな』と思う方もいると思う。自分も思うところは確かにある」と身体能力の衰えを自覚しつつ、「試合状況やチームのことを一番に気にしている。その点、違った味が出ていると思う」とベテランの味で勝負する気概を示していた。
広い守備範囲を誇る強力なライバルの巨人・吉川尚輝内野手(28)は70票で3位にとどまったが、岡田監督の指示で今季遊撃からコンバートされた中野が優勝のご祝儀も加わり、僅差ながら最多得票に。10年続いた〝菊池王朝〟は終焉(しゅうえん)を迎えるのか、それとも来季の巻き返しはあるのか。
阪神からは中野を始め球団史上最多5人が選出されたが、チーム成績の影響はパ・リーグの名遊撃手にも直撃。西武・源田壮亮内野手(30)は115票を集めて6年連続6回目の受賞も、オリックスのリーグ3連覇に貢献した2位の紅林弘太郎内野手(21)とはわずか1票差だった。
(※引用元 夕刊フジ)