パ・リーグへの移籍希望を表明した広島・西川龍馬外野手(28)は、2016年から在籍したカープへの愛着と感謝も語った。「8年でしたけど、ものすごく濃い時間でしたし、いろんな方にお世話になりました。でも意外とあっという間というか、(FA)宣言するって言ったものの、やっぱりさみしいなという思いが一番です」
入団年に25年ぶりのリーグ優勝。3連覇となった2018年は打率3割9厘をマークした。「やっぱ3連覇したときにその場におれたっていうのが、ボクの野球人生ではいい経験になっていると思います」。そこから打線をけん引してきた。
「8年間、超満員でいつも大きな声援をいただいてたので、すごく力になりましたし、本当に感謝しています。来年はまだどこでやるか分からないですけど、変わらずカープの応援をしていただいて、ボクも陰ながらチェックしていますし、応援もします。その中でボクも負けないように頑張りたいと思います」
広島ファンに向けてこう話した西川。移籍を考えたタイミングは「本格的に考えたのはCSぐらい」と明かし、相談したのは「基本的に、選手はナシにして。選手に相談したらやっぱりね、いろいろ揺れるものがあるので、そこはナシにして、(新井)監督と(鈴木)常務と、面と向かって話しをした。他は家族くらい」と、心を揺らすチームメートの声は聞かないようにしていたという。
新井監督とは先週「日南まで行って、監督の部屋で話をした」という。「電話でいいって言われたんですけど、それはボクが許せなかったので」。新井監督もFA経験者。「最初ボクが行ったときは、そういうことか、と言われて。そういうことですっていうのは伝えて。そこからしっかり話しをした。監督からは、悔いのないようにと言ってもらって。その中でボクが決めたことなら応援すると言ってもらった」
広島での8シーズンで通算打率2割9分9厘、64本塁打、341打点の数字を残した。「もう30(歳)手前ですし、ここから良くなるのか悪くなるのか、自分次第でもあるので。環境を変えて、また新たな自分探しができたらなと思っています」。広島への愛着は抱きながら、バットマンとして前に進む決断をした。
(※引用元 中日スポーツ)