大谷翔平の契約額が大リーグ史上最大の10年7億ドル(約1014億円)に達した。当初は6億ドルかと言われていたが、それよりも1億ドル多い驚愕の契約額。しかし、この契約には大谷らしい配慮があったという。
米メディアによれば、年俸の多くが10年契約後の後払いで支払われ、チームが大谷の年俸で苦しくならないように、贅沢税を気にせずに補強できるよう配慮した。「とにかく勝ちたい」と願う大谷らしいプランだ。
8月中旬に怪我をして右肘を手術した時は、契約額が下がるのではという見方もあったが、怪我をする前より価値は上昇した。「メジャーの顔」は実力だけでなく、「大リーグで最も稼ぐ男」になった。
史上最高の契約額は大谷が単に「世界一の選手」だからではなく、球団に収入をもたらす存在でもあるから。大谷がプレーすれば、グローバル企業や日系企業がこぞってスポンサーに名乗りを挙げ、球場の広告は「大谷ブランド」で埋め尽くされる。
それだけでなく、チケット収入、グッズの売り上げ、視聴率の増加など多くの増収が見込まれ、世界のシンボルがいるということでチームの価値も上がる。関係者によると、「あるメジャーの球団オーナーが、大谷は年間で2000万ドル(約28億円)を球団にもたらすと言われるけど、実際はその倍はいくと思う語っていた」という。
だからこそ、チームも二刀流のスター選手という価値だけでなく、彼が呼び込んでくるマネーを換算し、怪我をしても、価値は上がった。これからは「一番稼ぐ男」として、時に厳しい目にさらされることもある。これまで周囲の想像をことごとく超えてきた大谷が名実ともにトップに立った後、どんな道を辿るのか。新たな挑戦が始まる。
(※引用元 中日スポーツ)