昨年、新井貴浩監督就任1年目のシーズンでいきなりリーグ2位と躍進した広島の戦いぶりが今季も注目となりそうだ。
一つの大きな焦点はFA宣言を行い、オリックスに移籍した主力、西川龍馬外野手の穴をどのように埋めていくかにもありそうだ。109試合に出場、リーグ2位の打率・305と球界屈指の好打者を欠く中で、いかに期待の新戦力が出てくるか。この点に関して球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は1月3日までに「【達川節炸裂!】立役者は藤井コーチの存在?昨年なぜ2位になれたのか?今年のカープの躍進はあるのか?達川光男が語る」と題した動画を更新。広島OBで監督経験も持つ達川氏をゲストに招き、昨年の広島の戦いぶり、今季展望について語っている。
まず前年度5位から2位に躍進した要因の一つには藤井彰人ヘッドコーチの働きも大きかったと達川氏は指摘。試合中の選手起用も含め、新井監督に進言する勝負手が冴えていたとした。
また西川が抜けたことで期待する若手については高木氏が「田村という選手にものすごい期待しているんですよ」と言及。野球の名門、愛工大名電から21年ドラフト4位入団、今季でプロ3年目を迎える田村俊介外野手の名を期待の若手として挙げた。
この高木氏の発言には達川氏も田村の高校の監督に聞いた話として「長打力は山崎武司、ミートはイチロー、スローイングは二刀流やるぐらいだったから工藤公康」と出身校の大先輩に比するぐらいのいい所をみんな持っているという話を監督はしていたと明かした。
高木氏も田村に関しては昨年のキャンプ時のティー打撃の映像を見たとして、「あのスイングを見て、すごいなと思いました」と今後の才能開花を感じさせるスイングだったとした。達川氏も「鈴木誠也のような選手になる可能性はある」と、広島から海を渡ったかつての主砲になぞらえて、今後の才能開花を予言する場面もあった。
また広島に関しては今季も優勝争いにからんでくるという見方を示した両者。常に明るく陽の力で選手の背中を押す姿勢も話題となった新井監督の2年目シーズンの戦いも注目となりそうだ。
(※引用元 CoCoKARA)