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前田智徳に匹敵するセンスの持ち主!ポスト西川…カープ期待の星は?

2024年1月8日

前田智徳に匹敵するセンスの持ち主!ポスト西川…カープ期待の星は?

高いミート力と綺麗なスイング!「ポスト龍馬」の最右翼はこの男

⚫ 広島東洋カープ

田村俊介

中学で野球留学、高校では「違う場所で力を試したい」

西川龍馬がオリックスにFA移籍したことによって、左翼のポストが1つ空くことになった広島。「天才」の穴は簡単に埋まるものでもないが、空いたぶんだけ、若手にとっては大きなチャンスとなるものまた事実。その、「ポスト龍馬」の最右翼と目されているのが田村俊介だ。

工藤公康、イチローといった名選手を輩出した愛工大名電の出身なのだがそれ以前の経歴を見ても、いわば野球エリート街道まっしぐらな印象の田村俊介は京都の出身で、地元の野球クラブで野球を開始。左利きであったこともあり、当初はファーストをメインにプレーも「チーム事情で4年生になったときに投手をはじめました」という。それから数年後の小学校卒業後に選択したのは高知の明徳義塾中学への進学だった。ご存じの方もいらっしゃると思うが「明徳」は高校のみならず、中学野球でも強豪校。とはいえ、地元のである関西圏でも選択肢はあったと思うのだが、田村俊介によると「過去に一度対戦した先輩が凄くいい選手で、“一緒にやりたいな”と思ったのが(明徳進学への)決め手になりました」。

決め手になったと言えば簡単に聞こえるが、小学生が親元を離れての野球留学である。その指向とバイタリティという部分において、田村俊介は少々、“ませて”いたのかも知れない。

⚫ 打者として成長したいと思っていた

こうして進学した明徳中学時代は「全員が上手い選手ばかり」(田村俊介)の環境であったが、もともとの武器である打力にくわえ130キロを超えていたという「投力」の二刀流でチームの主力選手に成長。主将として迎えた3年生の夏は全国軟式野球大会に出場して準優勝。こうなると“兄貴分”である明徳義塾に進学する…というのが既定路線のように思うのだが、田村俊介が選んだのが、前述した愛知の名門・愛工大名電だったのだ。

「高知とは違う場所で力を試したいと思って」というのがその理由だ。

「その時、愛工大名電が甲子園に『超攻撃野球』を掲げて出場していたのを見たんです。高校で打者として成長したいと思っていたので愛工大名電への進学を決意しました」

中学までは軟式野球だったにもかかわらず、やはりセンスは名門の中でも並ではなかったようで、田村俊介は1年春からベンチ入り。投げては140キロを超えるスピードボールを投げ込み、文字通りの二刀流でチームを牽引…と言いたいところだが、それでは飽き足らなかったのか、3年春の愛知大会では「左投げ」でありながら、三塁手もこなしていたというから、ポテンシャルは常識知らずである。

⚫ 「前田智徳さんに匹敵する」センス

とはいえ、高校最後の夏は二刀流に専念(?)し、愛知県大会では誉、至学館、東邦、中京大中京といった甲子園経験校、名門を次々と撃破。決勝では享栄を8ー5で下し、愛知大会史上初の「私学4強」のライバル校3校を破って全国の切符を掴んでいる。

その甲子園では初戦で東北学院に敗れたが、3点を追う8回、相手校のエース・伊東大夢の変化球を完璧に捉え、中堅右へ高校通算32号のソロ弾。で、この弾道がとにかく素晴らしかった。“目の覚めるような”あたりとはまさにこのことで、「柔と剛を備えた打者。打者としてやっていくなら“どこまでいくんだろう”と楽しみな選手」(阪神・筒井和也スカウト)、「長打も打てて打率も残せる佐野(恵太)のような選手」(DeNA・中川スカウト)、「打力は頭ひとつ抜けている」(中日・清水スカウト)とスカウト陣も大絶賛。結局、同年ドラフトでは4位で広島が獲得したのだが、担当の松本有史スカウトは「前田智徳さんに匹敵する(センス)。(現役では)坂倉と西川(龍馬)を足して2で割ったような打撃をする。1年目から(一軍で)通用するんじゃないかというレベル」と評してのプロ入りだった。

⚫ 「スイング見て、“エ? こいつ誰!?”」

結果から言うと、ルーキーイヤーの2022年はケガの影響もあって本来の力を発揮できず。ファームでも43試合で打率.185、0本塁打、11打点と苦しんだ。それでも持っているものはやはり普通ではなかったようで、2年目の2023年春季キャンプは一軍で“完走”、オープン戦でも持ち味の打棒を発揮する田村俊介に、新井監督も「初球から振れるし、振りながら打席の中で修正をかけられるようになってきている。結果も、内容も凄くいい」と評価。キャンプの視察に訪れた評論家の高木豊氏も「スイングする様子を1~2回見て“エ? こいつ誰!?”」と目を丸くさせたのが田村俊介だったという。ちなみに田村俊介のスイングスピードはプロの中でも一流とされる164キロを計測、やっぱり普通ではないのだ。

⚫ シーズン終盤にポテンシャルの一端を披露

こうして同年の開幕一軍を、高卒2年目の野手が勝ち取ったわけだが、残念なことになかなか実戦の場を与えられず、わずか2試合の出場で4月7日に登録抹消、7月12日には再度一軍登録されるも、またしても2試合の出場のみで同19日に登録抹消。広島ファンの間では「もっとチャンスを与えちゃれェや!」の声が多かったのだが、新井監督がそうすることはなかった。

ただ、三度目の正直というわけでもないのだろうが、9月12日に三度、一軍登録されると、同日プロ初スタメン初安打を記録。ここからの田村俊介は5戦連続安打にくわえ2戦連続マルチ安打など田村俊介らしい打棒を見せつけた…と思った矢先の同18日の中日戦で死球を受け、左小指中手骨骨折。予期せぬかたちでシーズンを終えることになったが、それでも10試合で打率.364(22打数8安打)。高いミート力と綺麗なスイングは今後の活躍を予想するのに十分なそれだった。

⚫ 新井監督、いかがでしょう?

その田村俊介。残念な骨折に見舞われるも、秋季キャンプにはしっかり合流。新井監督も「打撃を見ていても、彼はひとつ抜けているので楽しみ」だとか。

一方、本人は飛距離アップを目標に「今(秋のキャンプ)はバットの入れ方で(球を)乗せるというよりも、(球を)バットの下に入れて回転数を上げるという取り組みをしている。まだまだ練習は足りていないですけど、自分の引き出しを持っておくのは大事かなと思う」と、ハイレベルなテーマに取り組んでいる。その姿勢にくわえ、爛々とした目つきなどを見るにつけ、個人的には前田智徳とダブるのだ。

もうひとつ。

とある、プロ野球の指導者がこんなことを言っていたという。

「突き抜けたセンスを持った者は、より高い次元に置いたときほど輝きを増す」のだ、と。

田村俊介は“それ”に当てはまるのではないか。

新井監督、いかがでしょう?

(※引用元 ラブすぽ

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