
2025年シーズンにセ・リーグ首位打者と最高出塁率の2冠を獲得した広島カープの小園海斗内野手が始動した。1月4日に広島市内で自主トレーニングを公開すると、3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場に強い意欲を示したのだった。
「候補として名前を挙げてもらっている。出たい気持ちは強く持っている」
代表入りを目標に調整を続ける一方で、オフのもうひとつの焦点は契約更改だ。チーム内で唯一、年をまたいで交渉が続いており、推定年俸9000万円からどこまで評価が積み上がるのか、だ。2億円がひとつの目安とされる中で、球団がどこまで譲歩するかだろう。
そんな小園がSNSの「質問箱」でファンの問いに答えたやり取りが面白い。
「ずっとカープにいてくれますか?」⇒「契約まだしてない」
「契約更改まだだけど喧嘩ですか?」⇒「殴り合いですね。嘘です」
冗談めいたやり取りではあるものの、その裏に漂う微妙な空気感は、ファンに伝わったようだ。
とりわけ反響が大きかったのは、2026年の抱負として挙げた「守備位置を決める」だ。小園は昨季、新井貴浩監督の方針で本職の遊撃に加え、三塁や二塁も守り、内野をフル回転で支えた。ただ、最後まで守備位置が固まらなかったことでゴールデングラブ賞やベストナインの投票先が分散し、受賞には届かなかった。
打撃でリーグを代表する成績を残しながら、守備面の評価で割を食う形になったことは、年俸査定に影響しかねない。だからこそ、この「守備位置を決める」という言葉に、カープファンは敏感に反応するのだ。「首位打者にそんなことを言わせるな」と…。
球団は今季、小園を遊撃に固定する見通しだが、内野の選手層が決して厚いとは言えない状況では、再び複数ポジションを任される可能性が残る。「守備位置を決める」という言葉は、抱負というよりもむしろ「もう振り回されたくない」というメッセージなのだろう。
打撃2冠の中心選手にポジション不安や評価への不満が残ったままでは、将来的なFA流出の火種になりかねない。小園をチームの軸として引き留めておくには、守備位置の固定と実績に見合った年俸提示が不可欠。球団がその意思を示せるかどうか、まさにこれから重要な局面を迎えようとしている。(ケン高田)
(※引用元 Asagei plus)