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さらば!心優しき優良助っ人・エルドレッド「日本になじみすぎ伝説」

2018年11月29日

さらば!心優しき優良助っ人・エルドレッド「日本になじみすぎ伝説」

パワフルなバッティングだけでなく、気さくな人柄、大きな背中を丸めてママチャリを乗りこなす姿も魅力的だった。

カープファンならずとも一抹の寂しさを感じずにはいられない。ブラッド・エルドレッド(38歳)、その愛すべきキャラクターに迫る!

筋金入りだった”ママチャリ愛”

広島カープが11月14日、ブラッド・エルドレッドと来季の契約を結ばないことを発表した。

2012年シーズン途中に来日すると、14年には本塁打王を獲得。ただ飛ばすだけでなく、チャンスに強いバッティングはチームに幾度も勝利をもたらし、7シーズンにわたる在籍は、カープの歴代外国人の中で最長を誇る。だが、38歳となった今季は、首痛やバティスタら若手外国人の台頭があり、1軍での出場機会は激減していた。

そんな彼の退団を知った県内外のカープファンの間には今、大きな落胆が広がっているという。数字の上でのこれまでの貢献のみならず、球団通訳が「歴代助っ人のなかで一番」と評するまじめさと誠実さで、チームに、広島という街に、日本に溶け込もうとした彼の人柄が、深く愛されていたからだ。

彼が広島市内の自宅から球場へママチャリ通勤していたのは有名な話だが、”エルドレッド、日本になじみすぎ”伝説はまだまだある。彼への惜別を込め、とっておきのエピソードを紹介しよう。

まずはやはり、代名詞ともいえるママチャリ話から。共同通信社のカープ番記者、山本駿氏が言う。

「彼の”ママチャリ愛”は筋金入り。買い物のため、前後のチャイルドシートに愛娘を乗せて走る姿は、広島市民には普通の光景でした。また、カープはホームでの試合日、事故防止のため選手にタクシーでの球場入りを義務づけているのですが、エルドレッドは時々こっそりママチャリで乗りつけていましたからね」

自転車がなくとも、彼は広島の至る所へふらりと現れた。

「遠征から新幹線で戻ってくると、JR広島駅前のビルにあるスタバでコーヒーをテイクアウトし、球場へ向かうのが彼のルーティンのひとつでした」(山本氏)

『カープ魂 33の人生訓』などの著作もある中国放送の名物カープ実況アナウンサー、坂上俊次氏からはこんな情報も寄せられた。

「とんこつラーメンが大好物で、お気に入りの店には同僚の外国人選手を連れていってましたね。また、私がみどりの窓口で切符を買おうとしたとき、すぐ前にエルドレッドが並んでいて驚いたことがありました。

通訳も同行せず、たったひとりでですよ。本人は『チャレンジだよ』と笑ってましたけど。彼は入団当初からよく『言葉や文化の違いを楽しめている』と言っていて、日本ならではの経験に積極的にトライしていました」

日本語は、聞くだけならほぼ完璧。昨年は全部日本語でヒーローインタビューに答えたことも。

「彼に好きな日本語を聞いたことがあったんですが、『ゼンシンゼンレイ(全身全霊)』と。自分に届いたファンレターにあった言葉で、通訳から聞いた意味が気に入ったんだそうです。

ちゃんとファンレターを一通一通訳してもらって読んでいるのがまずすごいし、全身全霊という言葉に共鳴する彼のメンタリティも素晴らしいじゃないですか」(坂上氏)

その日本語力とユーモアあふれる性格で、日本人のチームメイトにちょっかいを出すのは日常茶飯事。松山竜平を「デブ」「ハゲ」といじるのはよく知られた話だが、今年はまた別の標的を見つけたようだ。カープに詳しいライターの前原淳氏が語る。

「今年ブレイクした若い野間峻祥(たかよし)のことを、ベテランの新井貴浩がふざけて『野間さん』と呼び、さらに自分のバッグに『新井君へ』とサインさせたんです。するとそれを見ていたエルドレッドも、同じように自分の用具へ『エルドレッド君へ』とサインさせたそうですよ」

家族も広島に溶け込んでいた

また、彼は自分だけでなく、家族を日本の社会に溶け込ませることにも前向きだった。

「長女を2年間、広島市内の公立小学校に通わせていました。彼女はアメリカに戻った今も、食事の前に『イタダキマス』と言ったり、元気がないときに『ナンカ、ツカレタ』と漏らしたりするようです」(前原氏)

最愛のシンシア夫人は長女ほど日本語に堪能ではなかったが、古き良き大和なでしこのような人だという。

「エルドレッドはカープの英雄ですから、家族で買い物などに出かけるとすぐファンに囲まれて握手を求められたり、写真に撮られたりしてしまいます。でも、奥さんはそんな彼に常々、『あなたはこの街で愛されている選手なんだから、ファンを大切にしてどんなときもいやがることなく、きちんと対応しなくちゃダメよ』と諭していました」(前原氏)

イイ話だ……。だが、仮にそんな夫人の言葉がなくとも、もともと何事にも全力で臨み、他人を尊重し、オープンマインドな性格。だからこそ、実況アナウンサーにもこんな思いを抱かせた。

「彼はどんなプレーにも手を抜きません。だからボテボテの内野ゴロになったときもただの凡打ではなく、『ショートゴロにもかかわらず、全力疾走をまたまたやったけど、アウト』という部分を伝えたい。

また、彼がここぞという場面で打つホームランは、ただの1点とか2点じゃないんです。ベンチにいる全員の雰囲気が一気に変わる、そんな記録に残らないところも含めて表現しようといつも心がけていました」(坂上氏)

エルドレッド自身は、カープ退団後も日本でのプレーを希望しているという。確かにDH制のあるパ・リーグなら、まだ数年やれると評価する声も少なくない。だが、このまま引退するにせよ、他球団へ移籍するにせよ、カープファンが彼に伝えたい言葉はひとつだろう。

「7シーズンありがとう、エルドレッド」と。

(※引用元 週プレNEWS

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