カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

元カープ・木村昇吾が明かす、広島カープの『キャンプの凄さ』とは?

2019年2月11日

元カープ・木村昇吾が明かす、広島カープの『キャンプの凄さ』とは?

木村昇吾です。メルボルンを拠点に豪州でクリケットの武者修行に励む日々を送っていますが、この時期になると思い出すのが日本で現在行われているプロ野球のキャンプです。

僕自身は一軍で活躍したいという思いで練習し、何が必要かを考えて取り組んでいました。よく練習のスタンスについて、「量より質」、「質より量」のどちらかが議論になりますが、量を重ねてこそ質が問われるのではないかと感じます。

「練習をしていない」と言われている名選手たちも僕の知る限り、物凄い量の練習を積み重ねています。それを表に出さないだけですし、中には効率良く練習してその成果を試合で最大限発揮する選手もいましたが、その選手の効率良さを求めた練習も時間は長くて密度の濃いものでした。

僕は体力には自信があり、大きな故障をしたこともなかったので過酷な練習も乗り切ることができました。両親に感謝ですね。愛知学院時代は朝から晩までバットを1000スイング以上振り続けていましたが、きついと感じるよりうまくなりたい思いの方が勝っていました。

広島のキャンプでは午前中に2時間以上走り込むなどひたすらトレーニングに時間を費やす経験もしました。グラブやバットはまったく持ちません。ひたすら体を強くするための練習です。

エリート集団の巨人に負けたくないとOBの方々から代々受け継がれた練習法だと思います。

午後になると、緒方孝市監督、前田智徳さんら先輩方が集中力を研ぎ澄ましてひたすらバットを振っている姿を見て後輩の僕らもやらなければいけないと思いましたし、練習で土台を作る伝統は後輩の丸佳浩選手(現巨人)、鈴木誠也選手に受け継がれているのだと思います。

広島の強さは練習量に培われた努力によって、選手たちが成長したことが要因だと感じます。僕が1軍で出場できるきっかけを作って頂いたのが広島なので、この練習を乗り越えたことは大きな自信になりました。

同じポジションの若手にも負けたくなかったですし、野村謙二郎さん(元広島監督)に「おまえは体力あるな」と言われた時は本当にうれしかったのを今でも鮮明に覚えています。

クリケットでも練習量で手ごたえをつかんでいくスタイルは変わりません。もちろんただ量を重ねていくだけでなく、質も求めていきます。30年間野球をやってきたので体に染みついてきた感覚をクリケット仕様にアレンジすることは簡単な作業ではありません。

そのためにはひたすらバットを振り続けるしかないです。プロ野球のキャンプで選手たちは自分の体をいじめ抜いていると思いますが、僕も負けずにクリケットで自分を追い込みます。

(※引用元 IMPRESSION)

関連記事

選手に任せ、持ち上げる新井監督『全員で戦い全員で笑う』で甲子園へ

選手に任せ、持ち上げる新井監督『全員で戦い全員で笑う』で甲子園へ

この日は先制ソロを放った3番・西川に、2度も犠打を命じて決勝点をもぎ取った。2試合で7犠打。それでいて広島・新井監督のタクトからは、手堅さではなく攻めの空気しか伝わってこない。 「どうしても追加点がほ …

岡田監督との戦いが鍵?達川光男氏が広島カープの今年を独自『予想』

岡田監督との戦いが鍵?達川光男氏が広島カープの今年を独自『予想』

元横浜大洋ホエールズ・高木豊氏のYouTubeチャンネルに達川光男氏がゲスト出演。広島東洋カープの2024年を独自予想した。 達川氏がカープを語る 達川氏がゲスト出演し、カープの2023年と2024年 …

森下、新人王確実も油断禁物?先輩エースも苦しんだ2年目のジンクス

森下、新人王確実も油断禁物?先輩エースも苦しんだ2年目のジンクス

背番号18を背負う者として、堂々たる投げっぷりを披露した1年だった。 広島カープ森下暢仁は今季、10勝3敗、防御率1.91と、文句の付けようがない成績で1年目を終えた。シーズンを通して先発ローテーショ …