カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

ピンチに強い『菅野智之』とピンチを未然に防ぐ『大瀬良大地』/比較

2018年8月28日

ピンチに強い『菅野智之』とピンチを未然に防ぐ『大瀬良大地』/比較

セ・リーグ防御率1位の広島・大瀬良大地と2位の巨人・菅野智之が、ともに8月17日に勝利を飾った。ここでは、2人を記録面から比較してみたい。

別次元にいる菅野

「ギアを上げる」という言葉が普通に使われるようになった。要は、ピッチャーがピンチの場面で、それまでとは比べものにならないほど強い球を投げ込むという意味だ。高校野球でも、金足農のエース・吉田輝星は「三段階ある」と話していた。

昔は結構、微妙な言葉だった。要は「では、それ以外は力を抜いているのか」という話である。かつて、下位打線とクリーンアップ、走者ありとなしでギアの上げ下げをした巨人・江川卓(1979~87)が「手抜き」と批判を浴びた時期もあった。

ただ、実際には、先発完投で全球全力投球などできるはずがないし、ここぞの場面でギアアップできるかどうかは、エースの必須条件でもあった。

地上波の視聴率20パーセント以上を誇った巨人戦だけに、エース・江川が実際以上に目立ったとも言えるし(手痛い一発も多かった)、野球ファンの中で、江川に対し「もっとすごいはず」という幻想があったからでもある。

現在の球界で「ギアを上げる」典型は、巨人・菅野智之だ。

しかも、この男、パワーだけではない。8月18日、10勝目を挙げた完封ゲーム(対中日=東京ドーム。被安打わずか2)では、4回まで球数が70球と多かったことで“四隅を狙う勝負”から“ストライクゾーンでの勝負”に切り替え、球数を一気に減らすという離れ業を演じた。

いまの菅野が立ち上がりから飛ばしたら100球前後、6回程度を完璧に抑え切ることは、そう難しいことではないのではないだろう。

エースの役割

10勝7敗、防御率2.63の菅野を上回り、2部門ともリーグトップに立っているのが、広島のエース・大瀬良大地だ。18日のDeNA戦に勝利し、13勝5敗、防御率2.31となった。

データを調べると、大瀬良と菅野は、かなり傾向が違う。顕著なのは得点圏被打率だ。大瀬良は、.292と高く、対して菅野は.153。ただ、イニングが菅野が144回、大瀬良が132回2/3ながら得点圏の打席数を比較すると菅野の145に対し、大瀬良は81。さらに得点圏で許したヒットも菅野26本、大瀬良19本だ。

満塁を調べてみても、大瀬良は4打席(被打率.000)、菅野は12打席(被打率.125)。あくまでリーグ1、2位の防御率を誇る高いレベルでの比較であるが、菅野は「ピンチを作るが、しっかり抑えるタイプ」、大瀬良は「ピンチを未然に防ぐが、ピンチを招いてしまうと意外と弱いタイプ」になる。

チーム事情もある。大瀬良の完投は2。“それなり”ながら、整備されたリリーフ陣の中で、7回前後が役割となっている。対して菅野は完投6(完封4)。抑えが安定しないチーム状況の中で首脳陣から「完投」を求められ、ピッチングにメリハリをつけながら、それにしっかり応えている結果でもある。

つまりは、ともにチーム事情の違いの中でエースとしての役割を果たし、かつ大瀬良の13勝5敗、菅野の10勝7敗が、チームの成績にはっきり影響しているとも言える。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

誠也の妻になった畠山愛理の加入で、カープが『最強美人妻球団』に!

誠也の妻になった畠山愛理の加入で、カープが『最強美人妻球団』に!

カープ軍団にまた美人妻が加入した。 プロ野球・広島の鈴木誠也外野手と新体操元日本代表でタレントの畠山愛理が12月に結婚したことを発表、それぞれのインスタグラムやブログでウエディングドレスでのペアショッ …

カープが首位ヤクルトの対抗馬に?秋山加入で「打線の迫力全く違う」

カープが首位ヤクルトの対抗馬に?秋山加入で「打線の迫力全く違う」

広島の秋山翔吾がチームを変える存在であることを証明したのが、前半戦最後に戦ったヤクルト3連戦(神宮)だった。 広島はこのカードまでヤクルトに9連敗中だった。かつては16年から5年連続カード勝ち越しと「 …

「不可解」広島の6回の攻撃…「どっちかのサインミスだと思います」

「不可解」広島の6回の攻撃…「どっちかのサインミスだと思います」

5連勝していた広島の6回の攻撃に、本紙評論家の荒木雅博さん(47)は首をひねった。 先頭の会沢が柳の高め真っすぐを左翼線へ二塁打。続く大瀬良は2球バントを失敗したあとにバスターで何とか一塁へゴロを転が …

Archives by Month

新着記事