個人目標をほとんど口にすることのない丸佳浩が、口を開いた。「試合に出続けることは、僕にとっての数少ない野球に対するこだわりです。モチベーションになっています」
2013年5月20日から始まった連続試合出場。今季も全143試合に出場した。打率.308、自己最多の23本塁打、92打点をマーク。セ・リーグMVPを獲得した。
不動の三番打者としてチームを支え、連覇にも貢献。試合に出続けることが大きなモチベーションになっていた。来季も全試合出場を果たせば5年連続となり、球団では衣笠祥雄氏、山本浩二氏、山崎隆造氏に続いて4人目となる。
丸にとって明確な目標のひとつだ。そこには「常に試合に出続けられるとは思っていない。自分のいいところを出さないとベンチは信頼もできない」という危機感もある。
MVP男の口から出るには謙虚過ぎる言葉だが「それも今年の話。来年はどうなるかなんて分からない。年が変われば状況も変わりますから」と本気で言う。
広島のリーグ連覇の象徴的存在は通算1000安打まで残り53本にも迫っている。試合に出続ければ自然についてくる数字だろう。シーズン中でも完全にオフにすることはほとんどなく体を動かし続けた。試合前、球場入りから作り上げたルーティンで好不調の波も少ない。
「これまでどおり動いていきます」。チームを引っ張る丸の名前は、来季も常にスコアボードにある。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)