プロ野球の広島は2020年8月12日、マツダスタジアムで中日と対戦し1-4で敗れた。先発クリス・ジョンソン投手(35)が5回まで2失点と踏ん張ったが、6回に痛恨の押し出し四球で自滅。打線は中日先発・柳裕也投手(26)に抑え込まれ4安打1得点に終わった。最下位の中日に敗れ、中日とのゲーム差は0.5ゲーム。チームの借金は「5」となった。
開幕から7試合連続で未勝利は初めて
6回、先発ジョンソンが突如乱れた。先頭・福田永将内野手(32)にヒットを許し1死後、高橋周平内野手(26)を四球で歩かせた。続く阿部寿樹内野手(30)に詰まりながらもレフト前に運ばれた。1死満塁の場面で井領雅貴外野手(30)にまさかの押し出し四球。3点目を献上したところで降板となった。
ジョンソンは今シーズン4敗目を喫し、開幕からいまだ勝ち星がない。来日6年目にして開幕から7試合連続未勝利は初めてだ。7月16日には出場選手登録を抹消され、2軍で調整を行った。1軍昇格後も調子が上向くことはなく不安定な投球が続き、この日も5回3分の1を投げて5安打4四球4失点(自責3)と振るわなかった。
新たに組み替えた打線は機能しなかった。この日は2番にホセ・ピレラ外野手(30)をスタメンに起用し、長野久義外野手(35)に代えて3番に堂林翔太内野手(28)を起用。2点ビハインドの4回に先頭・西川龍馬外野手(25)の2塁打で無死2塁のチャンスを作るも、ランナーを返すことが出来なかった。
ジョンソンが絶大な信頼を寄せる石原を「温存」
9連戦の最後を締めくくれなかったこの日の采配に鯉党から不満の声が上がっている。ネット上では、ジョンソンと会沢翼捕手(32)のバッテリー起用を疑問視し、石原慶幸捕手(40)の起用を求める声がみられる。ジョンソンが絶大な信頼を寄せる石原を8月8日に1軍に昇格させながらも温存させた佐々岡真司監督(52)の采配に「なぜ石原を使わないのか?」「ベンチワークに問題あり」と指摘する声も。
DeNAと並んでリーグトップのチーム打率をマークし、得点はトップ巨人の「204点」に次ぐ「202点」。その一方でチーム防御率はリーグ5位の4.31で、失点はヤクルトの「221点」に次いで多い「211点」と課題は明らかだ。この9連戦は5勝4敗で乗り切ったものの借金「5」で首位・巨人との差は7.5ゲーム。中盤戦での上位浮上はあるのか。チームの課題克服は指揮官の手腕にかかっている。
(※引用元 J-CAST)