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10歳の娘が導き出した衝撃の結論『長野はなぜ夏に絶好調となる?』

2020年8月21日

10歳の娘が導き出した衝撃の結論『長野はなぜ夏に絶好調となる?』

「夏長野」。野球ファンならばこの言葉を知っている方も多いのではないだろうか。これは長野県の夏を表している訳ではなく、カープの長野選手が夏になると調子を上げてくることを表した「なつちょうの」という言葉である。かつて在籍していたジャイアンツ時代も、長野選手は暑くなると打率を上げることで有名だった。カープで言うとエルドレッドが春にやたら打つので「春ドレッド」と言われていたのと同じ現象だ。

今年もその「夏長野」の言葉通り8月の長野選手の成績は頼もしい限りである(8月19日現在、月間打率.339)。ここまで毎年夏に絶好調となる要因は一体なんなのだろうか。本人はもちろん、周りのスタッフから我々ファンまで様々な要因を考えてきたはずだ。そしてそれが分かれば夏だけでなく、一年中好不調の波が無い無双状態になるはずなのである。しかし残念ながらそれには至っていない。もしかすると内輪の意見ではなく、もっと冷静な目で客観的に分析できる第三者の目が必要なのかもしれない。

そこで今回自分の娘に「なぜ長野選手が夏になると急にヒットを打つのか」というテーマで自由研究をしてもらった。断っておくが娘は長野選手のことを知らない。父親の影響でカープのことは若干知ってはいるが、長野選手を「ながの選手?」と呼ぶほどに何も知らない。スラィリーも「青い変なやつ」と呼んでいる。だいぶクールな娘ではあるが、野球に関する余計な情報がない彼女ならば、何か新しい答えが見つかるかもしれない。10歳という若い感性で客観的に「夏長野」の原因を探ってもらうことにした。半日かけて娘なりに色々調べ、完成した自由研究がこちらである。

なぜ長野選手は夏になると急にヒットを打つのか

表紙の長野選手。特徴的な白い歯がよく描けている。さすがだ。うまいぞ。この絵を客観的に見ることができない私はそう思ってしまったが、長野選手の日に焼けた感じは強く伝わってきた。

はっきりと「長野選手をよく知らない」と言っているところに清々しさを感じる。

8月の成績はやはり突出していることが分かる。

そしていよいよ考察である。「夏に生まれたから?」と言う可能性を探るのはもっともである。南に位置する佐賀県生まれというのも関係があるかもしれない。色黒との関係も我々大人だと見落としてしまいがちな要因だ。注目すべきは「夏のものが好き」である。確かにスイカや夏野菜など、夏の食べ物が長野選手の体になんらかの影響を及ぼしている可能性はある。

タレントの武井壮氏は十種競技の選手時代、毎日自己新記録が出るコンディションでいられるように、あらゆる状況をメモして暮らしていたそうだ。寝る前何を食べたか、飲んだか、気温何度の部屋でどれほど寝たのかなど。そういった細かい状況のどこかに、己のコンディションをベストに保つ要因があるはずなのだ。そういう意味で夏の食事の何が体調と関係あるのかを調べることは意味があるかもしれない。

逆になぜ春は調子がよくないのか

なるほどである。調子が悪い時の理由が分かれば、常に良い状態をキープできるはずだ。ここで目を引くのが「小さな時に嫌な思い出がある」だ。この季節はなんだか体調が悪いな、という苦手な季節が誰しもあるだろう。この中でも特に納得したのは「そう言われるとそうなる」である。確かに人に言われると変に意識してしまい、よりドツボにハマることは多い。こういった他人からの言葉は非常に大きいものがある。この「春長野」も「夏長野」も周りからの言葉に引っ張られている可能性は高い。なるほど色々見えてきた。そしてここから導き出された結論がこちらだ。

頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。この自由研究を根本から覆された。そうなのだ。もう僕がこれを研究テーマにしたこと自体が雑音でしかなかったのだ。確かに自分も「なぜザ・ギースがハネることができないのか」という自由研究を、赤の他人に制作されたら心の底から大きなお世話だと思う。もしかするとこの「夏長野」を作り出していたのは自分自身だったのかもしれない。

野球選手は本当に大変だ。少し調子が偏るだけで皆が騒ぎ立て、勝手なイメージを作られてしまう。我々は春だ夏だと言わずに静かに一生懸命応援することが大事なのではないだろうか。そんなことを気づかされた、娘の成長を感じた夏であった。(ザ・ギース尾関高文)

(※引用元 文春オンライン

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