◆16三振を喫して完封負け
またも広島が無得点で敗れた。17日の中日戦に0―5で敗戦。8回まで投げた中日先発の柳裕也に14三振を喫するなど、あと1つで球団ワーストに並ぶ16三振を記録した。
度々チャンスはつくったが、ホームベースが遠かった。初回は1アウト二塁から、西川龍馬がライトフェンス直撃のツーベースを放ったが、二塁ランナーの羽月隆太郎が判断を誤り二塁、三塁となり、後続も倒れて無得点。3回は2アウト満塁、6回は1アウト二塁と得点圏にランナーを進めたものの、得点を奪えなかった。
前日は久しぶりに打線がつながり7得点で快勝した広島。しかし、1日にして打線沈黙へ逆戻りし、最近5試合で4度目の完封負けとなった。朝山東洋打撃コーチは報道陣の取材に「いい投球をされた。あまり無得点とかは関係なしに、勝ちは勝ち。負けは負け。あした切り替えてやるだけ」とコメントしている。
また1点も取れずに敗れたことに、広島ファンからは切実な声が上がっている。インターネット上では「相手投手がよかったのは仕方ないが、16三振は無策。選手は切り替えが必要だが、首脳陣は切り替えではなく、もっと考えてほしい」、「調子が上がらない選手をスタメンに固定して無得点で負け続けていたら、2軍の若手がモチベーションを失う。2軍で調子のいい選手を1軍で使ってほしい」、「チーム力を底上げできるように、チーム内競争が生まれる選手起用をしてほしい」と首脳陣への要望が並んだ。
◆打撃好調な若手起用を熱望
広島の若手は打撃の調子がいい選手が多い。16日時点で、ウエスタンリーグの打率上位10人には正随優也、中村奨成、小園海斗と3人が名を連ねている。中村は前日16日の中日戦にプロ初先発し、5回の第3打席でプロ初安打となる二塁打を放っている。この二塁打の他に2つの四球を選び、全4打席のうち3度出塁している。
この日の中日戦は、先発が右投手の柳という理由があったためかスタメンを外れている。これに対してもファンからは「せっかく活躍したのだから、翌日も先発させてほしかった。停滞している打線には、勢いのある選手やラッキーボーイとなる選手が必要」などの声が上がった。
一時は3つあった貯金はなくなり、勝率5割に逆戻りした広島。エースの大瀬良大地が故障で離脱する苦しい状況で、上位に浮上するためには得点力アップは不可欠となる。
(※引用元 New Road)