来季4年目を迎える林には「ポスト誠也」の呼び声が高い。今季はチームが新型コロナ禍に見舞われた5月中旬に一軍に昇格し、三塁手としてレギュラーに定着。規定打席に到達はできなかったが、102試合で95安打を放ち、打率.266、10本塁打、40打点を記録した。鈴木誠也の高卒3年目と比べても、安打数、本塁打数で約2倍の成績を残した。
11月末に行われた契約更改で林は「コロナ禍で上がらせていただいて、その中で自分的にはやれた部分もありましたし、後半戦で打てなかったというのもある。1年間戦うというのは本当に大変だなと思ったので、来年はしっかり1年間戦えるように頑張っていきたい」と、さらなるレベルアップを心に誓った。
今季6月下旬に鈴木誠が新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応で離脱した際には、林が「四番」に抜てきされた。しかし4試合で17打数2安打、打率.188と振るわなかった。林は「(ほかの打順と)同じ気持ちで打席に入ったつもりなんですけど、次の日の新聞で3日連続で僕が1面になった。チームの四番は大事な打順なんだと感じた。めちゃめちゃ悔しかった」と振り返った。新聞記事は悔しさを思い出すために、寮に保管している。
鈴木誠のメジャー球団への移籍が決まれば、「四番」は空白となる。「チームで一番打つバッターになりたい。しっかりレギュラーに定着して、そこを目指してやっていきたい」。来季の本塁打数の目標は「20」に設定した。4年目で主力へと成長を遂げ、主砲の穴を埋めてみせる。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)