佐々岡真司監督体制、勝負の3年目を迎える。2020年は5位で、21年は順位を1つ上げただけの4位に終わった。リーグ3連覇からの3年連続Bクラスは、屈辱に変わりない。
攻撃陣は得点力不足が露呈した。セ・リーグ首位打者の鈴木誠、2位の坂倉に引っ張られ、チーム打率はリーグトップの.264も、得点はリーグ3位の557と、1位のヤクルトに68点差をつけられた。指揮官は「打率は残っているけど、点が取れない。長打のある打者がいれば点は入るけど、1点1点の積み重ねはこの1、2年の課題だと思う」と話す。
投手では「四球」の多さを指摘する。ヤクルトのチーム防御率3.48に対し、広島は同3.81。広島が与四球483あったのに対し、ヤクルトは363と120個差があっただけに「四球の数の差が、防御率に反映されたと思う」と分析した。「どうすれば四球が減るのか、(投球の)入りがうまくいくのか。『どうすれば』ということを突き詰めていかないといけない」と引き締めた。
攻撃陣の課題克服へ、東出二軍打撃コーチを作戦面なども考える一軍の野手総合コーチに昇格させた。「3連覇したときの一軍コーチ。いろんな野球(の考え方)を持っていると思う」。投手陣では昨季まで阪神の高橋建育成コーチを一軍投手コーチに招へい。命運を握る助っ人は、3A32発のライアン・マクブルーム内野手を獲得するなど、早くも3人の新外国人の入団が決まっている。
4年ぶりのV奪回へ、結果だけが求められる。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)