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メジャーはなぜ?鈴木誠也は年俸3億円から4年70億円に爆上がり!

2022年1月17日

メジャーはなぜ?鈴木誠也は年俸3億円から4年70億円に爆上がり!

プロ野球はオフシーズンのストーブリーグから自主トレ、2月のキャンプインに向かうなか、去就を注目されているのが広島の鈴木誠也だ。ポスティングシステムでメジャーリーグへの移籍を目指しているが、MLBは選手会側とオーナー側の労使交渉でロックアウトに突入。年明けに交渉は再開したものの、先行きは見通せない状況だ。

ロックアウトが終わらなければメジャー球団とは一切の交渉ができない一方、鈴木に関して海の向こうから届くニュースは前向きなものが多い。名門ニューヨーク・ヤンキースや、ロックアウト前に大型補強を施したテキサス・レンジャーズやトロント・ブルージェイズ、日本人に馴染み深いボストン・レッドソックスやシアトル・マリナーズなどが興味を持っていると伝えられる。

驚かされるのは、その金額だ。5年総額5500万ドル(約60億5000万円)から4年総額6400万ドル(約70億4000万円)になるとも言われている。

広島時代の2021年、鈴木の年俸は3億1000万円だった(金額は推定/NPBの年俸は以下同)。昨年は打率.317で首位打者、セ・リーグトップのOPS1.072、同3位タイの38本塁打、同4位の88打点、6年連続ベストナインとゴールデングラブ賞5回の大活躍を見せたが、なぜメジャーに移籍すると、これほど価値が高まるのだろうか。

「単純に経済の基本原理です。メジャーには30球団の市場があり、需要と供給のなかで移籍市場が活性化する仕組みがあるからです」

そう話すのはMLB公式代理人で、米国オクタゴン社の野球部門環太平洋部長を務める長谷川嘉宣氏だ。

【FA契約交渉でポイントとなるAAV】

実際、ロックアウト前には史上最高峰右腕のマックス・シャーザーがニューヨーク・メッツと3年総額1億3000万ドル(約147億5000万円)、大谷翔平と昨季のア・リーグMVPを争った内野手マーカス・セミエンがレンジャーズと7年総額1億7500万ドル(約199億円)、2021年に14勝6敗を記録した右腕ケビン・ガウスマンがブルージェイズと5年総額1億1000万ドル(約121億円)で契約を結んだ。

ちなみに日本の報道において、NPBの契約で「総額」と言われる際には出来高が含まれるが、メジャーについては出来高が含まれていないことが一般的だ。つまり、メジャーの選手たちが手にするのは、もっと大きな金額になると考えられる。

なぜ、メジャーリーグでは次々と”ビッグディール”が交わされているのか。その背景を長谷川氏が解説する。

「エージェントとすれば、『同じくらいの成績を出したA選手は去年この金額をもらっていて、うちのB選手は今年その成績を上回った。だから、年俸をこれくらいほしい』と交渉していくので、金額は全体的にどんどん上がっています。

対してチーム側は、特にピッチャーは31歳から33歳くらいでパフォーマンスが落ちるため、FAになって7、8年契約を結んだら最後のほうは金額に見合わなくなると考えられ、近年は契約年数が2、3年と短くなっています。あるいは菊池雄星投手のように契約年数は(最大7年と)長いけれど、オプトアウト(契約破棄条項)がつくことがトレンドになっています」

契約交渉が行なわれる際、ポイントになるのが「AAV」だ。「Average annual value」の略で「平均年俸」を意味する。長谷川氏が続ける。

「たとえば5年100億円の契約なら、『100億円÷5=20億円』がAAVです。内訳は契約金や年俸、バイアウト(球団あるいは選手が一定の金額を支払うことで、契約を解除できる条項)があって異なりますが、選手側が求めるのはトータルの契約で、その大小はAAVで決まります。

『あの選手より、自分はAAVで上回らないといけない』『AAVで上回れないなら、契約年数で上回ることでトータルの金額を増やしたい』となる。そうやって上を目指すから、必然的に年俸が上がっていきます。一方、オーナー側はなんとか歯止めをかけたいのが現状です」

【NPBはキャリアアップのチャンス】

MLBの市場規模は1994年時点でNPBと同程度の1400億円程だったが、現在は1兆円を優に超えるまでに成長した。球団が利益を膨らませるなかで、選手たちの平均年俸も上がってきた。

以上を踏まえると、一定以上の実力を備える日本人選手がメジャーに新天地を求めた場合、市場の原理により、NPBより高額な年俸をオファーされるのは必然と言えるのだ。

MLBの視点に立つと、NPBは「4A」とたとえられる。野球のレベルを位置づけた表現だが、マイナーリーグでプレーする外国人選手にとって、日本球界は3Aより高額の年俸を得られる場と言える。

同時にモチベーションになるのが、キャリアアップのチャンスだ。

近年、NPB経由でMLB復帰を果たす選手が増えており、今オフにもふたりの投手がメジャー球団と契約した。元阪神の守護神ロベルト・スアレスは2年総額1100万ドル(約12億1000万円)の保証付きで、元ソフトバンクのニック・マルティネスは4年総額2000万ドル(約22億6000万円)で、いずれもサンディエゴ・パドレスと合意したと報じられている。

「日本に来て成績を残せば、メジャーにもう1回、大きな契約で戻れるよ」

マルティネスを担当する長谷川氏によると、NPB球団がとりわけ外国人投手にアプローチする際、こうした”売り文句”も可能になってきたという。NPBでどの程度の成績を残せばMLBで活躍できるかを、予測するだけのサンプルが集まってきたからだ。

「日本球界をよく知っている球団、たとえばパドレス、レンジャーズ、ドジャース、マリナーズなどは確実に自分たちなりのデータを持っています。一方でエージェントは、『日本でこれくらいの成績だったから、アメリカではこれくらいの成績を出すのでは』と計算します。『アメリカでこれくらいの成績を出せば、この選手と同じくらいなので、給料もこれくらい』と試算されます」

結果、スアレスは阪神時代の年俸2億6000万円、マルティネスはソフトバンク時代の年俸1億5000万円から大幅アップを果たした。

【日本球界にはびこるFAの偏見】

一方、野手のサンプル数は投手と比べて少ない。「日本人野手はメジャーでは難しい」というレッテルを貼られることもあるが、鈴木の場合、そうしたマイナスの見方を覆す材料があると長谷川氏は言う。

「どんな野手でも絶対に欠点はありますが、その穴が非常に少ないのが鈴木選手。欠点をつけようがない。要は、アメリカでは多くのホームランを期待されるわけではありません。

日本では30〜40本塁打を打つパワーがありますが、アメリカで期待されるのは、ホームランは15本でいいから塁に出て、守って走ること。いわゆる1番打者タイプです。過去には苦労した日本人野手もいますが、そうしたことを持ち出されないくらい能力がずば抜けています」

つまり、個人能力と環境要因の両面から、鈴木はビッグディールを見込まれているのだ。

あらためてMLBとNPBを比べると、さまざまな事情が絡み合い、市場規模が大きく異なっている。前者は1兆円を超えるのに対し、後者は1500億〜2000億円程度。1994年時点では同程度だったが、現状では大きな差が開いた。

同じ選手でも、市場規模の差により評価額が大きく異なる。そうした違いが生まれる理由について、日米の球界を熟知する長谷川氏はふたつの理由を指摘する。

ひとつは、球団数の違いによるものだ。

「MLBは30球団の需要と供給によって市場がつくられますが、NPBは12球団しかなく、FAになった選手をなかなか獲りにいかないチームもあります。選手がFAを宣言しないといけないというハードルもありますし、自然原理として需要をつくりようがありません」

もうひとつは、いわゆる”偏見”だ。長谷川氏が続ける。

「英語で言えば、『フリーエージェント』も『自由契約』も一緒です。ともに『FA』で、『この選手はFAになった』という言い方をします。そうしてメジャーでは市場ができる一方、日本では『戦力外』というレッテルを貼る。時には『素行に問題があったんじゃないか』と言われることもあります。

今オフ、日本ハムではノンテンダーという特殊な事情がありましたが、FA権を取得した選手と戦力外になった選手を同じ『自由契約』という目で見れば、日本にももう少し市場ができる気がします」

【原監督は70人枠の撤廃を提言】

2021年オフ、NPBでFAになったのは、中日からソフトバンクに移籍した又吉克樹のみだった。ただし、「自由契約」という本来の意味で見ると、日本ハムからノンテンダーになった西川遥輝(→楽天)や大田泰示(→DeNA)、さらに楽天からDeNAに移った藤田一也、ソフトバンクから楽天に加入した川島慶三、育成枠として再出発を期す大嶺祐太(ロッテ→中日)、古川侑利(巨人→日本ハム)らが市場に出て、新たな所属先と契約を結んでいる。

反面、日本ハムからノンテンダーになった秋吉亮、元楽天の牧田和久や元オリックスの吉田一将など、来季のプレー先を探している選手も多くいるのが実情だ。

プロ野球が厳しい実力社会であることは間違いないが、どうすればひとりでも多くの選手がよりよい環境でプレーすることができるか。長谷川氏はこう指摘する。

「戦力外通告を受けた選手たちの受け皿があまりにも悪すぎます。球団から足もとを見られすぎていますね。市場をつくり出せば、そうした先入観は自然に変わるはずです。

市場原理で、お金を出さないとこの選手を取れないという環境を作り出すには、やっぱりチーム数を増やすこと。それが難しければ、支配下登録の70人枠を増やすことです。三軍をつくり、パイを増やしていく。理想はメジャーのようにチーム数が増えて、移籍が活性化していくことです」

世界の野球界の頂点にはMLBが君臨し、市場やルールのあり方までアメリカを中心に広がっている。近年、NPBのFA市場が不活発なのは、超一流選手はFA権を得る前にポスティングシステムで海の向こうを目指すことと無関係ではない。

そうしてNPBではFA市場が停滞する一方、足もとでは変革の兆しもある。巨人の原辰徳監督は70人枠の撤廃論を訴えているが、現に巨人とソフトバンクは三軍の拡大を進めている。

「育成枠」というネーミングも含め、そのあり方は議論の余地を残すが、日本球界が変革のタイミングを迎えていることは間違いない。

(※引用元 web Sportiva

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