セ・リーグはきょう2022年8月26日から、首位・ヤクルトと4ゲーム差で追いかける2位・DeNAの直接対決が行われる。
首位を独走してきたヤクルトだが、7月に主力選手たちが新型コロナウイルスの大量感染で戦線離脱。チーム状態が下降線に入ると、驚異的な追い上げを見せたのがDeNAだった。8月は16勝3敗と白星を積み重ね、ヤクルトと最大17.5ゲーム差が4ゲーム差まで接近した。本拠地・横浜スタジアムで球団新記録の17連勝中と抜群の強さを誇る。
3位阪神から最下位中日まで4.5ゲーム差
まだヤクルトが絶対的に有利な状況は変わらないが、DeNAがこの天王山を横浜スタジアムで迎え撃つことができるのは好材料だ。同一カード3連勝を飾ることになれば、ペナントレースの行方は分からなくなる。
DeNAが夏場で猛スパートをかけたことで、3位・阪神と6ゲーム差に開いた。もちろん各球団は一つでも上の順位を狙うが、この差をひっくり返すのは厳しい。「3位狙い」が妥当だろう。3位・阪神から最下位・中日まで4.5ゲーム差の間でひしめく。4位・巨人、5位・広島もCS進出に向けて消化試合はない。
一方で、阪神以下の4球団は借金生活を送っている。CS圏内の3位に入っても借金を抱えたままフィニッシュする可能性は十分にあるのだ。
「ペナントレースの価値が軽いように感じる」
実際に昨年の巨人は61勝62敗20分と負け越したが、4位・広島の猛追を振り切って3位に。ファーストステージで2位の阪神に勝ったが、リーグ優勝を飾ったヤクルトにファイナルステージで0勝4敗(ヤクルトの1勝のアドバンテージ分を含む)で敗退し、野球ファンからは「借金のチームがCSに出場することに違和感を覚える」という声が少なくなかった。
スポーツ紙デスクは「CSのルールを見直す時期に来ていると思います。借金生活のチームがCSを勝ち抜いた時、リーグ制覇したチームが『本拠地開催と1勝のアドバンテージ』ではペナントレースの価値が軽いように感じる。ペナントレースで負け越した場合は3位でもCSに出場権利がない、リーグ制覇したチームのアドバンテージを2勝にするなど検討するべきではないでしょうか」と提言する。
短期決戦ならではの面白さがある。CSを否定するわけではないが、現行のルールを見直す必要はあるだろう。(中町顕吾)
(※引用元 J-CAST)